「M-1グランプリ2018」、霜降り明星が初の決勝進出で史上最年少王者に!

平成最後の漫才日本一を決める「M-1グランプリ2018」の決勝が、2日にテレビ朝日で行われ、霜降り明星が優勝、4640組の頂点に立ち、第14代目の王者となった。霜降り明星のコンビ結成は2013年。ボケのせいやが26歳、ツッコミの粗品が25歳と、平成最後の大会で平成生まれの史上最年少王者が誕生した。

今回決勝に進出したのは、霜降り明星、スーパーマラドーナ、トム・ ブラウン、和牛、ギャロップ、見取り図、かまいたち、ゆにばーす、ジャルジャルに、敗者復活戦を制したミキを加えた計10組。決勝のファーストラウンドで10組から審査員7名の合計得点によりトップ3組に絞られ、最終決戦にて優勝が争われた。各コンビによる渾身(こんしん)のネタで混迷を極めたファーストステージを制したのは、ジャルジャル(648点)、和牛(656点)、霜降り明星(662点)の3組。いずれが優勝してもおかしくない白熱した展開だったが、最終決戦で4票を獲得した霜降り明星が、ファーストステージ1位通過の勢いのまま、初の決勝進出にして劇的な初優勝を果たした。

優勝会見でせいやは「莫大な結果すぎて、体が優勝を受け入れられてない」とまだ実感が湧いていない様子。粗品は「この会見会場に来る間に、せいやと2人きりになる瞬間があったんですが、その時が一番うれしかったです。相方とかみしめたいです」と、まだ半信半疑の笑顔をのぞかせた。また、史上最年少での優勝ということについて、粗品が「“お笑い高齢化”と言われている中で、僕らみたいな20代コンビが優勝できたのは気持ち良かったです。新しい風、新世代という感じで扱ってほしいです」と話すと、せいやは「まだ荒いけど、若い力も面白いんやぞっていうところをこれから見せていきたいですね。霜降り明星から始まったという時代を作っていきたいです。平成最後に平成生まれ初のチャンピオン誕生という偶然に運命を感じます」と、王者として今後の意気込みを語った。

そして、気になる優勝賞金の使い道については、粗品が「かあちゃんが欲しいものを10個買ってあげたい。あと、仲がいい後輩が借金に苦しんでるので、立て替えてあげたいと思います」とコメント。一方のせいやは、「じいちゃん、ばあちゃん子なので、今日のネタでもありましたけど、それこそ豪華客船に乗せてあげたいかな(笑)」と、応援してくれた人たちへの恩返しに使うことを明かした。

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