相次ぐ台風で雨量多く 気温は北・東日本で高い 秋の天候まとめ

秋の天候のまとめ。出典=気象庁ホームページ。

 気象庁は3日、この秋(9~11月までの3か月間)の天候のまとめを発表した。秋の気温は北・東日本で高く、降水量は東日本から沖縄・奄美にかけて多かった。 
 
 日本の東海上で高気圧の勢力が強く、北からの寒気が南下しにくかったため、秋の気温は北・東日本で高かった。また、活発な秋雨前線と台風21号、24号、25号の影響で、秋の降水量は東日本から沖縄・奄美にかけて多かった。日照時間は、秋雨前線や気圧の谷の影響で東日本と西日本日本海側で少なかった。一方、高気圧に覆われやすかった北日本、沖縄・奄美では日照時間が多かった。

9月 東・西日本で多雨 台風の影響大

 東・西日本は秋雨前線が停滞しやすく、台風21号や24号の影響も受けたこともあり、降水量がかなり多かった。台風21号が通過した近畿を中心に記録的な暴風となり、沿岸では高潮による被害も発生した。台風24号は30日に和歌山県に上陸後、強い勢力で東日本を通過し、10月1日未明に八王子(東京)や千葉で40メートルを超す突風を観測した。

10月 北日本高温 台風も影響

 北日本は寒気の影響が弱く、気温がかなり高かった、一方、沖縄・奄美ではかなり低く、月平均気温は32年ぶりの低さとなった。台風25号に吹きこむ風に伴うフェーン現象により、新潟県で10月1位の高温(36.0℃)を観測した。

11月 遅い初雪 雨は少ない

 北・東日本は暖かい空気に覆われる日が多く、東日本の気温はかなり高かった。低気圧や寒気の影響が小さかったため、北日本と東日本日本海側では月降水量はかなり少なかった。14日に稚内で観測史上最も遅い初雪を観測した。

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