『アニソン界の帝王』水木一郎さんと登山に行ってきたゼーット!! ある日「ゼーット」でおなじみのアニソン歌手の水木一郎さんと一緒に山に登ることになりました。正直なところ世代じゃないから詳しいことはわからないし、有名人と一緒に山に登るなんてなんだか緊張する。そんな中一緒に山に登ったり、裸の付き合いをしてみたりして、アニソン界の帝王ではない水木一郎さんの姿が見えました。

『ゼーット』の水木一郎さんと登山に!?

ある日、YAMA HACKに一通のメールが。メールの送信元は、CD販売などを行っている「日本コロムビア」。アウトドアウェアブランドのコロンビアであればわかるが、なぜ音楽業界から登山メディアに連絡が?

水木一郎さん、今年でなんと50周年!

直接会って話をすると「アニソン歌手の水木一郎さんが50周年なので、一緒になにかできませんか?」という内容でした。しかし正直、登山メディアのYAMA HACKには縁もゆかりもない・・・。

一緒に山に登りませんか?

調べて見ると水木さんはアニソン歌手の仲間で「アニソン登山部」というものを作って活動しているらしい。編集部員Sが軽い気持ちで「じゃあ一緒に山に登りませんか?」と提案したところすんなりOK!
こんな軽い流れで、テレビで見かけるアニソン界の帝王との登山に行くことが決まったのです。

【1日目】遂に、アニソン登山部×YAMA HACKの登山がはじまる

(初対面から2分で、一緒にゼーット!)

アニソン登山部からは水木さんと『ドラゴンボール改』や『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のテーマを歌っている谷本貴義さん。そして、マネージャーさんが参加。編集部からアニメ・特撮好きを2名選抜しました。
今回は、長野県の高峰山と黒斑山を目指します。

ハマったきっかけは意外と普通?

緊張を隠しきれない編集部員S。水木さんの気さくさに助けてもらいながら、和やかな雰囲気で登山は始まりました。

編集部員S

今日からよろしくお願いします。(ガチガチ)

水木さん

よろしくお願いします。

編集部員S

(普段は「ゼーット」って言わないんだ。)早速なんですが、登山を始めたきっかけってなんですか?

水木さん

健康のためにジムに行ったり、ウォーキングしたりしたんですけど飽きちゃって。どうせ歩くなら山のほうが変化があっていいやと思って、2011年頃から始めました。そこから立山、安達太良山、木曽駒ケ岳など、いろんな山に季節を問わず登っています。

編集部員S

いわゆる低山ハイクから、本格的な登山まで楽しまれているんですね。

水木さん

山って景色もきれいだし、仲間とのコミュニケーションも取れるでしょ?あとは温泉やその地域のグルメなんかも楽しんでますよ。

久々の登山ということで、序盤は少し歩きに不安定な様子も見えました。ですが体が慣れてきた頃には、自分で小休止を挟みながらペースをコントロール。登りながら質問にも答えてくれたり、ジョークを言ったりと「本当に70歳なのか?」と疑ってしまうほど、エネルギーに溢れていました。

登場、”平地の水木”!?

(突然のスピードアップに置いていかれる)

登り始めは「ハァハァ」と息が上がっていましたが、突如スピードアップ!!

編集部員S

ちょっ!水木さん急にどうしたんですか?(速い!)

水木さん

最初はあんまりペースが上がらないんだけど、20分くらいするとエンジンがかかるんです。

編集部員S

(確かに足取りも軽いし、息も整ってる。とても70歳とは思えない元気さだ!)とはいえ歩くスピード速すぎません?

水木さん

俺、平地が好きだから!笑 平地だったら何キロでも歩けるよ。まさに「平地の水木」だね。

ついにあの言葉が・・・

その後も小休止をはさみながら、黙々とペースを保って登り続けます。

・・・

・・・・・

・・・・・・・

編集部員S

えっ!?水木さん!急にどうしたんですか?(遂に登山中の”Z”いただきました!)

水木さん

全体が疲れてきたな、と思った時に言うんですよ。黙々と登っていると、疲れちゃいますから。

編集部員S

いきなりだったんで驚きましたよ!

水木さん

ペースに差がでて、グループが離れてしまった時とかにも「ゼーット」で確認しますよ。笑

編集部員S

水木さんの声は通るから、遠くでも聞こえますね。

水木さん

山頂では「登頂ゼーット」で記念撮影。影山ヒロノブ(ドラゴンボールZの主題歌を歌っている歌手)と一緒に「ドラゴンボール」「ゼーット」ってやったり。

編集部員S

偶然山頂で出会った人は、めちゃくちゃラッキーですね!

いざ!山頂ライブ!

その後も順調に登山は進み、山頂へ。他の登山者もいない中で、水木さんと谷本さんによる山頂ライブが開催されました。即興とは思えないクオリティーに、

編集部員S

プロってやっぱり、スゲー

と圧倒されるばかりでした。

山頂近くの岩の上で写真を撮影。しかし、この水木さんの溢れるサービス精神が、明日の登山に大きな影響を与えてしまうことに・・・。

裸の付き合いで見えた、本音とは・・・

下山後の温泉が登山の楽しみという水木さん。登山の疲れを癒やすために露天風呂へ。この露天風呂からの景色が大好きで、季節を変えて何度も通っているそうです。

恐るべし、疲れ知らずの声帯

編集部員S

山頂ライブ素晴らしかったです!でも、あれってしんどくないですか?別にやらなくてもいいわけですし。

水木さん

まぁ登った証のようなものだから。俺、体は疲れても声帯は疲れないから!

編集部員S

確かに登っている時は息があがってたのに、歌ってる時は全然疲れを感じさせなかったぞ。

水木さん

富士山に登った時も、やりましたからね。富士山に登れたっていうのは、自信につながったなー。

もう少し山に登りたい・・・

(SNS投稿する写真を時間をかけて選ぶ。ファンに喜んでもらえるものを入念に吟味)

今年は50周年記念ということもあって、超多忙。そのため、あまり山に登れていないという。

編集部員S

かなり時間をかけて、SNSに載せる写真を選んでますね。

水木さん

山の写真を楽しみにしてくれているファンもいるからね。最近も休みなしで働いてたし、今年は忙しくてあんまり山に登れてないから。

編集部員S

(当たり前だけど、大変なんだなぁ)

水木さん

山に登るとパワーをもらえるから、登りたいんだけどね。落ち着いたら、もう少し山に登りたいな。この前に登山に行ったのは、確か5月くらいだったかな~。(遠い目)

編集部員S

(山に行けないとモヤモヤするなんて、よっぽど登山が好きなんだな。)

【2日目】思わぬアクシデントとの戦い!

2日目。朝食時は横殴りの雪で、けっして良いとは言えないコンディション。
しかし、水木さんが持ち前の晴れ男っぷりを発揮して、なんとか雪はやんだ状態で登山スタート!

あれ?なんだか調子が悪そうだ・・・

この日は時間が経っても、水木さんの登りの調子が悪そうだ。

編集部員S

水木さん。左足怪我したんですか?

水木さん

昨日写真撮った時に、左足がなんか変な感じになって。今は大丈夫だけど、無理して痛めないように気をつけないとね。

(足を広げた時に痛めたらしい)

編集部員S

今日は慎重にゆっくり登っていきましょう。それにしても、まったく弱音吐かないですね。

水木さん

登山ってメンタルのものだから、自分が「駄目かも」って思うとドンドン辛くなるからね。

毎回違う登山をクリアする達成感

その後も気を使いながら、ゆっくりと登る水木さん。そんな水木さんから予想外の言葉が。

水木さん

Sさん!登山っておもしろいよね。

編集部員S

急にどうしたんですか?

水木さん

同じ山に登っても、一緒に登っている人も違えば見える風景も変わるじゃん。風の匂いや聞こえる音、あとは天候も自分の体調も違うから、おもしろいよね。

編集部員S

まぁそうですね・・・

水木さん

だからさ、毎回違うことをクリアできた!っていうことに達成感を感じるんだよ。それが自分の元気のチェックにもなるし。

編集部員S

そう考えたら、つらい時の登山も楽しめるかもしれませんね。

水木さん

そうそう。俺はみんなに元気を与えないといけないから。

帰りのバスの時間もあり、この日は黒斑山山頂までは行かず途中でライブを行いました。

アニソン界の帝王も、僕らと同じ『ただの登山好き』だった!

2日間一緒に登山をして感じたのは、水木さんも私達と同じ『ただの山好きの人』ということ。もちろん即興ライブは、誰にでもできるものではありません。

しかし登山をやる理由や楽しみ方は、私達と同じように感じました。だからこそ、ほとんど緊張せずに一緒に登山を楽しめたのだと思います。

これからも水木さんは登山を続けるそうなので、もしかすると山頂で「ゼーット!」の声を耳にすることがあるかもしれませんよ。

水木さんの登山ギアチェック!

水木さんが使用しているギアを、一部紹介します。70歳とは思えない元気や若さ、そしてギアのセンスは「人にみられる世界の人だな~」と感心するばかりでした。

個人的にすごく目を引いたのが、アウトドアリサーチの「Odd Job hat」。登山用を思わせないスタイリッシュなデザインながら、折りたたみ式の耳あてが付いていたり、栓抜きが付いていたりと、アウトドアマンに嬉しい機能を搭載しているハットです。

水木さんは、ガレージブランドのアイテムも取り入れていました。登山好きのマネージャーさんと情報交換をしながら、ギアを購入するんだとか。大容量のサコッシュはRawLow Mountain Worksの「TABITIBI Tote」、ザックはand wanderの「エックスパック30Lバックパック」を愛用。ウェアとのカラーバランスも絶妙です。

そして最近のお気に入りが、ミニマライトの「PLAY WALET-X PAC」。登山中でも邪魔にならないくらいの大きさにもかかわらず、カードも10枚まで収納できる容量が惹かれるポイントだとか。
残念ながら、中にいくら入っているかは確認できませんでした。

(いい声だな~と浸る、編集部員S)

アニソンだけでなく、ジャズやアメリカンポップスに影響を受けた若き頃の歌など、複数ジャンルの曲が収録されています。アニソン以外の歌もすばらしいので、いろんな水木さんを楽しめるアルバムだと思いました。

水木一郎デビュー50周年記念アルバム『Just My Life』(COCX-40541 ¥3,000+税)

アニメソング界の帝王の原点に迫る、記念アルバム。
レコードデビューを飾った「君にささげる僕の歌」はもちろん、未発表曲などのレア音源などを多数収録。水木一郎の様々な『原点』を十分に堪能出来る一枚!!
また新曲として、アーティスト仲間からプレゼントされたお祝いソング「ハピネス」(作詞:堀江美都子&遠藤正明 作曲:影山ヒロノブ)を、ビッグバンドでリアレンジして収録。歌詞に描かれたのは、歌とともに生きる水木一郎の姿。アルバムタイトルの「Just My Life」も、この曲の歌詞に由来します。

水木一郎バースデイライブ2019『JUST MY LIFE』

■2019年1月5日(土)『バラードSP』、2019年1月6日(日)『雄叫びSP』
[会場]よみうり大手町ホール
[開場]17時00分(開演17時30分)
[問い合わせ]
バースデーソング
03-3496-6998(TEL)
http://www.mmjp.or.jp/birthday

水木一郎プロフィール

「マジンガーZ」をはじめ、持ち歌1200曲を誇るアニメソング界の帝王にしてアニキ。「アニソン登山部」のリーダーとして、Z景(絶景)と温泉とその土地のグルメをセットで楽しむ、いいとこどりの安全登山を楽しんでいる。

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