インフル流行期近づく 県など「早めの予防接種を」【大分県】

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インフルエンザ予防のためワクチン接種を受ける幼児=11月、大分市の医療機関

 インフルエンザの流行期が近づいている。県内は例年、12月初旬から患者が増加。昨シーズンは予防接種のワクチンが序盤に不足したこともあり、現行の調査方式になった1999年期以降で最も多い罹患(りかん)報告があった。今季は必要量のワクチンを年内に確保できる見込み。予防が有効なため、県や医療機関は早めの接種を呼び掛けている。

 県健康づくり支援課によると、県内の11月の週間患者数は定点医療機関58カ所で計3~5人。「まだ流行の兆しはない」という。週に計58人(1機関当たり1人)以上になれば、流行となる。

 昨年は2010年以降では最も早い11月15日に流行期入りした。▽ワクチンの製造が遅れた▽A型とB型両方のウイルスが流行した―ことなどから感染が拡大し、合計患者数は3万2014人だった。3万人を超えたのは新型インフルエンザが流行した09年期以来。

 今シーズンのワクチン製造量は全国で約2720万本(11月16日時点)の見込み。例年の使用量2500万~2600万本を上回っており、12月中旬ごろまでには各機関に行き渡るという。

 毎年約千人が予防接種に訪れる大分市片島の「大分こども病院」は、11月以降希望者が増えた。ワクチン確保が難しかった昨シーズンは一時予約を制限したが「今のところスムーズに受けられる状況」だという。

 藤本保院長は「死に至ることもある怖い病気。慢性疾患を重度化させる可能性もある」と甘く見ないよう警鐘。接種から効き目が現れるまで約1~2週間かかるため「12月中には打ってほしい」と話す。

 流行期は慌ただしい年末や受験シーズンとも重なる。「忘新年会での飲み過ぎなどは免疫力低下につながるので注意を」と同課の藤内修二課長。

 日ごろの対策として▽丁寧な手洗い▽栄養バランスの取れた食事▽十分な睡眠▽定期的な部屋の換気▽湿度50~60%程度の維持―などを意識してほしいという。