尾鷲 建設残土の搬入現場視察 紀北町議と専門家ら 流入の恐れ指摘 三重

©株式会社伊勢新聞社

 【尾鷲・北牟婁郡】建設残土が三重県の尾鷲市南浦に搬入されていることが分かり、紀北町議ら18人は二日、銚子川水道水源上流の現場を視察した。

 住民の相談を受けた岡村哲雄紀北町議(69)ら4人が、畑明郎元大阪市立大学大学院教授(環境政策論)(72)=滋賀県=らに呼び掛けた。同町の水道水源保護条例の指定区域外だが、「雨が降ると土砂崩れが起き、残土を含んだ水が銚子川に流れる可能性がある」と問題視している。

 市内の業者が10月、県の条例に基づき事業計画を提出した。建設残土を搬入して約8千平方メートルの用地を造成し、木材ストックヤードと再生可能エネルギー施設を造る。建設残土は約6年前から町内にも運ばれ、現在は紀勢自動車道紀伊長島インターチェンジ付近の田山坂など8カ所ある。

 畑氏は「搬入を止めるためには条例が必要」と指摘。岡村町議は「尾鷲市と紀北町の行政と住民が共同で考える必要がある」と訴える。

 町は今年6月、「自然と共生の町」を宣言し、今年度中に環境保全に係わる条例を制定する方針。

【建設残土の搬入現場を視察する関係者ら=尾鷲市南浦で】