HTB、IR協力も慎重姿勢 長崎県と佐世保市の誘致方針に

 長崎県や佐世保市がHTBへの誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)について、HTBの澤田秀雄社長は3日の決算会見で、「県や市に前向きに協力していきたいが、慎重にやらないといけない」との認識を示した。

 理由について澤田社長は「何千億円も投資が必要になり、そのリターンが取れるのかどうか」と指摘。「せっかくHTBは黒字になって安定的な経営をしている。もし参加するにしても慎重にやりたい」と明かした。

 7月に成立したIR整備法は、国内の最大3カ所で開業すると規定。この点にも触れ「HTBだけならいいが、大阪やその他の地区でもやるから競争原理が働く。IRは全世界にある。よほど差別化したものを造らないと中途半端にやれば、競争に負けてしまう」と危機感を示した。

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