超大型トレードが正式発表 カノー&ディアスがメッツへ移籍

日本時間12月4日、メッツとマリナーズは計7選手が移籍する超大型トレードが成立したことを正式に発表した。メッツはジェイ・ブルース外野手、アンソニー・スウォーザック投手、ガーソン・バティースタ投手、有望株のジャレッド・ケレニック外野手とジャスティン・ダン投手の計5人をマリナーズへ放出し、オールスター8度のロビンソン・カノー内野手、今季57セーブのエドウィン・ディアス投手、金銭2000万ドルを獲得。明日、メッツの本拠地シティ・フィールドでカノーとディアスの入団記者会見が行われる予定となっている。

今回のトレードはブロディ・バンワグネンがGMに就任したばかりのメッツが、来季のポストシーズン進出を目指す姿勢を明確に示したものであると言える。もちろん、メジャーを代表する好打の二塁手であるカノーも非常に魅力的な選手だが、メッツが本当に欲しかったのはクローザーのディアスのほうだろう。今季メジャー断トツの57セーブをマークしたディアスはまだ24歳であり、少なくとも2022年までは保有可能。今季は73回1/3を投げて124奪三振、防御率1.96という見事な成績を残してマリアーノ・リベラ賞(=ア・リーグ最優秀救援投手賞)を獲得したが、マリナーズはリードした状況でディアスが登板した試合でなんと66勝0敗だった。

一方、マリナーズはブルース(残り契約2800万ドル)、スウォーザック(同850万ドル)の2人を引き取ったうえでカノーの残り契約の一部として2000万ドルをメッツへ支払うことになったものの、残り5年1億2000万ドルの契約を残すカノーを40歳まで雇い続けるリスクから逃れることができた。さらにMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体62位のケレニック、同89位のダン、最速101マイルに達する速球が魅力のバティースタを獲得。ジェリー・ディポートGMは「ケレニックは真の5ツール・プレイヤーであり、とてつもない才能を秘めている。ダンは我々の投手陣の一員として明るい未来が待っているだろう。バティースタの速球は非常に魅力的だ」と今回のトレードで獲得した若手3選手に期待を寄せた。

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