古河電工、銅箔50枚貫通溶接に成功

電池大容量・小型化に貢献

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 古河電工は3日、リチウムイオン電池用銅箔のレーザ溶接に成功したと発表した。千葉事業所(千葉県市原市)内のレーザアプリケーションラボで厚み8マイクロメートルの電解銅箔50枚を無欠陥で安定的に貫通溶接した。レーザ発振器・銅箔ともに自社製品を使用。同社が開発した今回の溶接技術は電池の大容量・小型化に貢献する。リチウムイオン電池の容量アップには負極で使用される銅箔の枚数を増やして表面積を広くすることが必要。電池の生産工程で極めて薄い銅箔を重ねて溶接する際には、溶接欠陥を発生させない安定した溶接技術が求められていた。

 レーザ光のパワーが高すぎると銅箔に破れや穴などの溶接欠陥が発生し、低すぎると重ね合わせた銅箔の最下層までレーザが届かず溶接が進まないことが課題。同社では自社製の出力1・3キロワットシングルモードファイバレーザ発振器と、ビームモード制御技術を生かして課題をクリア。50枚の両面平滑銅箔の貫通溶接に成功した。今回の成果は5日から東京ビッグサイトで開幕するフォトニクス2018に出展する。