マリナーズがまたもトレード 正遊撃手セグーラをフィリーズへ放出

日本時間12月4日、マリナーズはロビンソン・カノー内野手とエドウィン・ディアス投手をメッツへ放出するトレードを正式発表したのに続き、ジーン・セグーラ内野手、フアン・ニカシオ投手、ジェームス・パゾスの3選手をフィリーズへ放出し、カルロス・サンタナ内野手とJ.P.クロフォード内野手を獲得するトレードが成立したことを発表した。今回のトレードは3対2のメジャーリーガー同士のトレードとなり、若手有望株やその他の金銭は一切含まれていないようだ。

オールスター2度の実績を誇るセグーラの加入は、フィリーズにとって大きな戦力アップとなる。セグーラは今季まで3年連続で打率3割、6年連続で20盗塁をクリアしており、今季は打率.304、10本塁打、20盗塁、OPS.755の好成績でWAR3.8(FanGraphs版)をマーク。今季フィリーズの遊撃手が記録したWARは合計0.7(メジャー27位)であり、フィリーズは遊撃の大幅なグレードアップに成功した。

ニカシオは46試合の登板で防御率6.00に終わったが、42イニングを投げて53三振を奪った一方、与四球は5つだけ。FIPは2.99をマークしており、フィリーズのマット・クレンタックGMは復調を期待しているようだ。また、パゾスは60試合に登板して防御率2.88をマーク。こちらもブルペンで貴重な戦力となるだろう。

一方、マリナーズはハイレベルな選球眼を誇るサンタナと、トップ・プロスペクトとして期待されながらも伸び悩みが続いているクロフォードを獲得。サンタナは8年連続で19本塁打以上&88四球以上をマークしているほか、一塁の守備も安定しており、主力選手を次々に放出しているチームにおいて重要な戦力となるに違いない。また、好打の遊撃手として将来を嘱望されていたクロフォードは、メジャー2シーズンで72試合に出場したものの、打率.214、OPS.692と期待に応えることができていない。新天地で開花するか注目だ。

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