セグーラ獲得のフィリーズ 引き続きマチャド獲得を目指す

マリナーズとのトレードでジーン・セグーラを獲得し、遊撃のグレードアップに成功したフィリーズだが、マニー・マチャドの獲得レースから撤退したわけではないようだ。NBCスポーツ・フィラデルフィアの報道によると、フィリーズはセグーラ獲得後も引き続きマチャドの獲得を目指しているという。セグーラは遊撃と二塁、マチャドは遊撃と三塁を守ることができるため、一方を遊撃以外のポジションへ移すことによって共存が可能であるというわけだ。

今季はシーズンのほとんどを遊撃手としてプレイしたマチャドだが、オリオールズでの三塁手時代はゴールドグラブ級の好守を見せていた。多くの人々はマチャドには遊撃よりも三塁のほうが適していると考えているし、フィリーズはマチャドとの交渉のなかで三塁でプレイするよう説得するだろう。マチャド自身は遊撃でのプレイを好んでいるが、総額3億ドル以上とも言われる大金がマチャドの考えを変える可能性もある。その場合は三塁・マチャド、遊撃・セグーラという布陣になる。

ただし、マチャドが遊撃でのプレイに固執した場合でも、フィリーズにはそれほど支障がない。遊撃にマチャドを置くのであれば、セグーラを二塁に回すことができるからだ。セグーラはダイヤモンドバックス時代の2016年に二塁手としてプレイしており、この年に自己最高の打撃成績を残している(打率.319、20本塁打、OPS.867)。二塁・セグーラ、遊撃・マチャドという布陣も決して悪くない。

また、二塁にセグーラを置く場合、フィリーズは正二塁手のセザー・ヘルナンデスをトレードで放出する必要がある。さらに、若手内野手のスコット・キンガリーがベンチに控えていることを考えると、マチャド獲得の成否にかかわらず、フィリーズがヘルナンデス放出に動く可能性もあるだろう。いずれにしても、セグーラの加入はフィリーズのマチャドに対する姿勢に影響を与えるものではなく、今後もフィリーズは豊富な資金力を武器に、マチャド獲得を目指すことになりそうだ。

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