【MLB】大谷争奪戦の二の舞はゴメン!? ヤ軍の西武菊池獲り参戦をNY紙は大きく報道

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ポスティングによるメジャー挑戦を目指す菊池雄星【写真:荒川祐史】

苦戦予想も「FA争奪戦でヤンキースを除外してはならない」

 西武は菊池雄星投手のポスティング手続きを正式に済ませ、メジャー30球団は米国時間4日から交渉が解禁となる。これを受け、早くも米メディアの報道に火がついた。特に、ヤンキースの地元ニューヨークは興味津々な様子で、各紙が菊池についての記事を大々的に掲載した。

「ユウセイ・キクチ争奪戦は、火曜の朝に公式に始まることになる」と報じたのは、地元紙「ニューヨーク・ポスト」だ。記事では「ユウ・ダルビッシュやダイスケ・マツザカ、マサヒロ・タナカらほどの高評価を受けているわけではないが、キクチは言うまでもなく業界内で広く興味を集めることになるだろう」としており、オーナーのハル・スタインブレナー氏が先日、アトランタで行われたMLBオーナー会議の際に、菊池の映像をチェックしたことを認めたことにも言及。ヤンキースが、菊池に興味を持っていることを強調している。

 一方、同じく地元紙「ニューヨーク・デイリーニューズ」では、ヤンキースが菊池の獲得を視野に入れていることを、さらに詳しく報じている。「ヤンキースから注目を集めている日本のスター投手、MLB球団との契約に向け前進」との見出しで、まるでヤ軍が菊池と契約するかのようなトーンで争奪戦を煽っている。

 ニューヨーカーにとって思い出すのは、当然のことながら、昨オフに争奪戦で敗れた、菊池にとって花巻東高の後輩にあたるエンゼルス大谷翔平投手だ。「ヤンキース有力」と報じられながら“1次選考”で落とされ、ファンの恨みは深い。さらに、新人王争いでもヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手が大谷の後塵を拝し、全米のファン、メディアを巻き込んで大論争に発展した。

「キャッシュマンGMは先発ローテ強化策を引き続き模索している」

「デイリーニューズ」紙ももちろん、昨年の苦い記憶を忘れてはいない。記事では「オオタニ同様、キクチは最終的には西海岸に行きつくと、これまで広く推測されている。だが、いかなるFA争奪戦でも、決してヤンキースを除外してはならない。特に、ブライアン・キャッシュマンGMは先発ローテ強化策を引き続き模索しているのだから」と指摘している。

 菊池の場合は大谷と違い、西海岸のパドレス、ドジャース、マリナーズ、エンゼルスといった球団が有力との見方が強く、スタートから東海岸のヤンキースは苦戦が予想されているが、大谷に続いて菊池まで西地区に持っていかれるわけにはいかないというNYメディアの危機感が表れた形だ。

 ヤ軍はマリナーズからノーヒッター左腕ジェームス・パクストンをトレードで獲得。CC・サバシアとも再契約しており、さらにFA市場に出ているパトリック・コービン、ダラス・カイケルや、自軍からFAになったJA・ハップらの左腕投手にも食指を伸ばしていると言われている。さらに菊池も……と、先発投手陣の補強にあくなき執念を燃やすスタインブレナー・オーナーとキャッシュマンGM。果たして、ヤ軍は菊池を西海岸の球団から“逆転”で獲得し、昨年の大谷のリベンジを果たすことができるのだろうか。(Full-Count編集部)