〔焼岳〕山頂の東を震源とする地震活動が活発化 火山活動に今のところ変化なし(12/5)

先月22日頃から山頂の北西側で地震活動の活発な状態の続いていた長野・岐阜県境の焼岳で、きのう4日20:00頃からこれまでとは異なり山頂の東側で地震活動が活発化しているとして、気象庁は4日21:30に「火山の状況に関する解説情報」を発表して注意を呼びかけています。

焼岳では、先月22日09:00頃から山頂の北西1km~2km付近の海面下約3kmのやや深いところを震源とする地震活動が活発化し、身体に感じるような揺れも観測されました。
この地震活動はその後収まってきましたが、きのう4日20:00頃からはこれまでとは異なる山頂の東2km付近を震源とする地震活動が活発化しています。震源の深さは海面下3kmのやや深いところとなっています。
これまでの気象庁の観測では、山頂付近の浅い場所で発生するような低周波地震や火山性微動は観測されておらず、地殻変動にも特段の変化はありません。

気象庁では、噴気の活発な山頂付近では、噴気や火山ガスの噴出に注意するとともに、登山の際にはヘルメットを持参するなどの安全対策をするよう呼びかけています。
なお、焼岳の噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)が継続しています。

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