日本、LA、そしてニューヨークへ

ダンサー高橋加奈さん

©Trend Pot NY,LLC

ダンスを始めたきっかけは?

高橋加奈さん 2010年来米。13年にアルビン・エイリー・スクール卒業。出演作はミュージカル「ミス・サイゴン」「ヘアー」、「南太平洋」他。https://www.kanatakahashidance.com/

長年ジャズダンスを続けていた母親から勧められて、3歳からクラシックバレエを習い始め、中学生のころから、シアターダンスとジャズダンスも習っていました。

高校2年生の時に、1カ月間ダンス留学でニューヨークを訪れ、アメリカの空気が大好きになり、ロサンゼルスの大学に留学しました。ダンスは大好きでしたが、そのころはそれを仕事にできるとは全く思ってなかったので、一般教養を専攻しました。

ある時ダンサーの友人から、ニューヨークのアルビン・エイリー・スクールが、生徒募集のオーディションツアーをやっていると誘われて、受けてみたら合格。それならダンスでもう少し頑張ってみようと思いニューヨークに来ました。

ニューヨークに来て何が変わりましたか?

死ぬまでに一度は絶対に出演したいと思っていた、ミュージカル作品「ヘアー」に念願叶って出演。忘れられない公演の一つ

ダンスを仕事にするのは無理だと思っていましたが、エイリースクールに受かったことで、チャンスがもらえたと思います。

さらに、19歳の時にブロードウェーで「レント」を観て心を打たれて、ミュージカルにのめり込みました。ストーリーやメッセージ性があり、歌と劇、ダンスで何かを伝えるところに引かれて、ミュージカルをやりたいという気持が強くなっていました。 

現在はどんな活動を?

当地のダンスカンパニーに所属して定期公演に出るかたわら、ミュージカル俳優として活動しています。次の予定は、11月にカンパニーの定期公演、12月には「くるみ割り人形」が入っています。

公演がないときは毎日のようにオーディションを受けては落ちていますが、いちいちへこんでいたらやっていけないので、気にしないようにしています。「オーディションが仕事で、公演がバケーション」という言い方をしていますが、公演中は本当に楽しくてバケーションのようです(笑)。

一番大変なことは?

「Unto These Hills(この丘のために)」のリハーサル。ネーティブアメリカン・チェロキー族の歴史を描き、戦いのシーンでは本物のライフルや大砲が使われた

やはり英語ですね。特にミュージカルは歌もあるので難しいです。また、アジア人の役は小柄な方が有利なのですが、私は身長が高いためにチャンスが少ないという大変さがあります。

幸せを感じる瞬間は? 

アジア人である私の容姿や踊り方だからこそ出せるリアリティーがあります。その個性を出して何かをお客さまに伝えて、感動したと言ってもらえた時に、一番喜びと達成感があります。

今後目指すところは?

ミュージカルに出るようになってまだ3、4年なので、もう少しいろんな作品に出演していきたいですね。 

アメリカに来た時は、こっちの大学で勉強した後は日本で就職しようと考えていたのに、全く違う方向に来て、でも思い描いていたものよりずっといい未来になっています。この先はリミットを作らない。やるべきことを全力でやり、アンテナを鋭くして、流れに乗っていきたいです。

『若者の日常チェック!』

休日は、観劇や音楽鑑賞、そして美術館博物館巡りをすることが好き。アウトプットと同じくらいインプットを大切にしている