2018年に行われた国政政党の代表選・総裁選の「チャレンジャー」たちは今…?

今年も早いもので12月となりました。もう2018年も終わりが近いですね。そんな今年は2つの国政政党で代表選が行われました。
一つは9月4日に行われた国民民主党の代表選。玉木雄一郎氏と津村啓介氏が争いました。もう一つは9月20日に行われた自由民主党の総裁選。安倍晋三氏と石破茂氏が争いました。
国民民主党代表選では玉木氏が、自民党総裁選では安倍氏が勝利し、玉木氏が国民民主党の代表を、安倍氏が自民党の総裁・総理大臣をそれぞれ続投することになりました。

…それでは、この代表選・総裁選で落選した2人の候補、現職に挑んだいわば「チャレンジャー」はいまどのような立場にあるのでしょうか?ここで2人の経歴や現在の役職などを確認してみることにしましょう。

国民民主党代表選の「チャレンジャー」津村啓介氏。岡山県津山市出身。日本銀行勤務を経て、衆議院議員を6期務める

津村氏は1971年10月27日、岡山県津山市出身で現在47歳です。名古屋市立旭出小学校、麻布中学校、麻布高等学校、東京大学法学部政治コースを卒業。1994年に日本銀行に入行、2001年9月にオックスフォード大学経営学修士(MBA)を取得。2002年の民主党衆議院選挙候補者公募の合格者第1号となり、民主党岡山県第2区総支部代表に就任。2003年の衆院選に中国比例ブロックより立候補、初当選を果たしました。以降、6期連続で衆院選に当選しています。2018年9月に行われた国民民主党代表選に立候補し、玉木雄一郎氏に破れました。

現在、国会では予算委員会理事、決算行政監視委員会委員を、国民民主党では党副代表、党岡山県第2区総支部長、税制調査会副会長を務めています。

津村氏が掲げる政策とは

津村氏は国民民主党代表選に向けては以下の政策を掲げていました。

津村啓介氏 国民民主党代表選の際に掲げた政策

 

自民党総裁選の「チャレンジャー」石破茂氏。鳥取県旧郡家町出身。三井銀行勤務を経て、衆議院議員を11期務める

石破氏は1957年2月4日、鳥取県八頭郡八頭町(旧郡家町)出身で現在61歳です。鳥取大学附属小・中学校、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学法学部を卒業。1979年に株式会社三井銀行に入行し、1983年1月に同銀行を退行。1986年の衆議院議員選挙に旧鳥取県全県区より立候補、全国最年少議員として初当選を果たしました。以降、11期連続で衆議院議員選挙に当選しています。2018年9月の自民党総裁選に立候補し、安倍晋三氏に敗れました。

これまで農林水産政務次官、衆議院規制緩和に関する特別委員長、衆議院運輸委員長、農林水産総括政務次官・防衛総括政務次官、防衛庁副長官、防衛庁長官、防衛大臣、農林水産大臣、自民党政務調査会長、自民党幹事長、国務大臣(地方創生・国家戦略特別区域担当)を歴任しました。
現在は自民党の水産総合調査会顧問、安全保障調査会顧問、捕鯨対策特別委員会顧問を務めています。

石破氏が掲げる政策とは

石破氏は公式ホームページにおいて「日本の国難は急速に進む人口減少と緊迫する朝鮮半島情勢」と述べ、以下の政策を掲げています。

「鳥取から日本の新しい時代を創る!私は立て直す。日本を、地域を、自民党を。」

◎地方創生
出生率の高い地方に、その潜在力を最大に生かして雇用と所得を生み、人口減少に立ち向かう。消費者の多様なニーズに対応するためには女性の感性が不可欠であり、女性の力で日本を変革。高齢者活躍や地方の力で、医療・介護を改革し、国民一人当たりの生産性を劇的に高めるための教育体系を確立する。

◎安全保障
平和的外交を確立するため、我が国の抑止力を強化すべく、あらゆる法制、装備、訓練を見直す。日米同盟の強化のみならず、地域の多くの友好国との安全保障を強化し、重層的な安全保障体制を確立する。

© 選挙ドットコム株式会社