高校生平和大使を募集 来月から選考会 来夏、国連欧州本部に派遣

 広島・長崎両市の市民団体「高校生平和大使派遣委員会」は4日、来年8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部で核兵器廃絶を訴える高校生約20人を全国から募集すると発表した。
 平和大使は今年のノーベル平和賞候補に選ばれた。共同代表の一人、平野伸人さん(71)は「国際的な認知度が高まった。核廃絶を本気で成し遂げようとする気持ちを求めたい」と話した。
 平和大使は1998年から毎年派遣され、2001年以降は全国の高校生が集めた核廃絶の署名を国連に提出している。来年は8月17~24日の期間中、ジュネーブにある非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)本部の訪問や署名活動などに取り組む。
 選考会を来年1月から5月まで広島や福島など計16都道府県で開催。選出実績がない四国から選ぼうと、今年初めて高松市で選考会を開く見通し。派遣費用は委員会が負担する。
 本県では来年1月20日に長崎市平野町の長崎原爆資料館で行い、小論文や面接などで2~3人を選出する。申し込みは郵送で1月13日ごろまでだが、選考会当日の参加も可能。氏名、学校名、学年、住所、電話番号をはがきに記し、〒850-0057、同市大黒町4の16、平和活動支援センターの「高校生平和大使募集係」へ。

高校生平和大使の募集を呼び掛ける平野さん=長崎市役所

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