古河電工とNISHIHARA、レーザ加工用モニタ装置開発

 古河電工とレーザ関連装置を手掛けるNISHIHARAは4日、レーザ加工ヘッド用保護ガラスの汚れを高精度で検出するモニタ装置を共同開発したと発表した。溶接などに用いるレーザ光が保護ガラスを透過する際に、表面に付着した汚れで散乱した光を検知するもの。ファイバレーザ溶接工程の管理コスト削減や溶接品質の安定化に貢献する。

 これまで加工対象物から発生するスパッタやヒュームなどによる保護ガラスの汚れは溶接不良発生後の目視確認や、定期交換により管理されてきた。だが歩留まりや管理コストの観点から溶接不良発生前の汚れ検知や最適な交換タイミングの判別が市場では求められている。

 両社が開発した装置はガルバノスキャナタイプのレーザ加工ヘッド用保護ガラスに用いるもの。目視で判別不可能な汚れも検知可能。新品保護ガラスと比較して出力損失1%未満の汚れも数値化することができ、ユーザーの要望に応えられる。装置は5日から幕張メッセで開幕するフォトニクス2018のNISHIHARAブースで紹介する。

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