沖電線、画像検査用光ケーブルで新製品 従来比約6倍、40メートルの伝送可能に

 沖電気子会社の沖電線(本社・川崎市中原区、社長・小林一成氏)は光ケーブルの新製品を開発し2019年2月から出荷すると発表した。画像検査などに使うカメラ用の規格であるカメラリンクに準拠しており、最長で40メートルの伝送が可能。さらに摺動や屈曲に1億回以上耐えられることも特長となっている。伝送距離の伸長によって大型の機械装置や遠隔でのモニタリングにも使いやすい。

 カメラリンクは画像データによる形状・外観検査を行うシステムで高速・信頼性に優れたカメラ用インターフェースの規格として広く普及している。一般的なメタルケーブルでは、カメラリンク規格の伝送速度で信号の減衰などがあるため、使用可能な距離は7メートル程度だった。

 同社が開発した光ケーブルは端末部分に電気信号と光信号を変換する装置を内蔵。メタルケーブルと互換性がある。これまでの商品開発で培った技術を最大限活用して40メートルの伝送を実現しており、長距離の高速データ伝送を必要とする大型機器の装置設計自由度を高められる。また摺動・屈曲耐性に加えて、ノイズに強いことも利点。医療用画像診断装置など高水準の信頼性が求められる用途でも使用が期待できる。

© 株式会社鉄鋼新聞社