“和製シャンパン”味わって 潜龍酒造で初搾り

 長崎県佐世保市江迎町の潜龍酒造(山下芳生社長)で4日、秋に仕込んだ新酒が初搾りを迎えた。爽やかな香りとみずみずしい味わいが特徴の活性清酒「本陣白星」として、さっそく長崎県内の酒店などに出荷された。

 本陣白星は、もろみを粗ごしした濁り酒。熱処理しない伝統の醸造方法で、生のまま瓶詰めされる。口の中で微炭酸がはじけることから“和製シャンパン”とも呼ばれ人気が高い。

 酒造りは、昨年から指揮を任される中山直さん(49)ら3人が担当。11月上旬から丹精を込めて仕込みを進めてきた。初搾りでは酒袋にもろみを注ぎ、長方形の「酒槽(さかぶね)」に重ねて白濁色の原酒を搾り出した。

 900ミリリットル(1275円)6500本、1800ミリリットル(2319円)2400本の限定販売。佐世保市のふるさと納税の返礼品にも選ばれている。中山さんは「今年も長年の味を守ることができ、上々の出来になった。ぜひ味わってほしい」と話した。

もろみを注いだ酒袋を、槽の中に丁寧に並べ入れる杜氏=長崎県佐世保市、潜龍酒造

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