IMSA:ローゼンクビスト、フォードGTをテストへ。ザナルディもデイトナでBMW M8初走行

 2019年からインディカー・シリーズに参戦することが決定しているフェリックス・ローゼンクビストが、フォード・チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)のGTEカー、フォードGTをテストドライブすることが分かった。

 ともに1年のみであったが全日本スーパーフォーミュラ選手権、スーパーGTで活躍し存在感を示したローゼンクビストが参加するのは、北米スポーツカーの最高峰、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップに参戦しているCGRが12月4~5日、フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行なうプライベートテストだ。

 来季、CGRのインディカー・チームに加入するスウェーデン人ドライバーは、同チームのスポーツカー部隊が誇るディルク・ミューラー、ジョーイ・ハンド、セバスチャン・ブルデー、ライアン・ブリスコー、リチャード・ウエストブルック、そしてインディカーでチームメイトとなるスコット・ディクソンらと2台のフォードGTをシェア。2日間で行われる各種テストプログラムを分担するという。

 しかしながら、デイトナ24時間に過去2回参戦しているローゼンクビストがCGRのラインアップの一部として、2019年1月最終週に行われる伝統の耐久レースに出場にするか否かは、現時点で明らかになっておらず。同様に、同チームの参戦が予想される来季6月のル・マン24時間への参戦についても今後のアナウンスを待つ必要があるだろう。

 CGRは2018年のル・マンで4台体制を敷くと、北米組のフォード・チップ・ガナッシ・チームUSAは上記の6名を68号車、69号車フォードに起用した一方で、WEC世界耐久選手権にフル参戦するフォード・チップ・ガナッシ・チームUKの66号車にジミー・ジョンソンを、67号車にはトニー・カナーンをそれぞれ第3ドライバーとして迎えている。

フォード・チップ・ガナッシ・レーシング2018年、デイトナ24時間で67号車と66号車によるワン・ツー・フィニッシュを達成した

■デイトナ参戦のアレックス・ザナルディ、初のオーバルテスト実施へ

 フォード・チップ・ガナッシ・レーシングの直接のライバルとなるBMWチームRLL(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)から2019年のデイトナ24時間に参戦するアラックス・ザナルディは来週、デイトナで初のオーバルテストを行う予定だ。

 レース中のアクシデントで両脚を失ったザナルディが両手のみでクルマを操れるよう、スロットル操作が可能にしたステアリングやシフトダウンスイッチ付きブレーキレバーなどを備えたBMW M8 GTEがヨーロッパでのテストを終え、実戦の舞台であるフロリダに運ばれる。

 来週行われるというテストにはザナルディのほか、BMWワークスドライバーのコナー・デ・フィリッピ、ジョン・エドワーズ、トム・ブロンクビストが参加。また、BMWジュニアドライバーのコルトン・ヘルタも加わるという。

 なお、BMWのフルシーズンドライバーとデイトナ24時間のドライバーラインアップは12月7日、ドイツ・ミュンヘンで開催されるスポーツトロフィーディナーの場で正式発表される予定だ。

BMWチームRLLのBMW M8 GTEでデイトナ24時間に参戦するアレックス・ザナルディ(右)
アレックス・ザナルディがテストドライブするBMW M8 GTE

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