「まぶいぐみ」受賞報告 文化庁映画大賞 桜坂劇場で記念上映へ

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 戦争で家族と引き裂かれたニューカレドニアの県系2世、3世の姿を描いたドキュメンタリー「まぶいぐみ~ニューカレドニア引き裂かれた移民史~」(本郷義明監督)が10月に2018年度文化庁映画賞文化記録映画部門の大賞を受賞したのを受け、4日、沖縄県庁で原作、監修を務めたジャーナリストの三木健さんや製作を務めたプロデューサー末吉真也さんらが受賞報告した。三木さんは「多くの方々にニューカレドニア移民の真実を知ってもらいたい」と話した。

 戦前、ニッケル鉱山労働者として沖縄から821人がニューカレドニアに渡った。1世は戦争によって敵国人として扱われ、逮捕、抑留され、戦後は家族を残し沖縄に強制送還された。映画は残された家族が沖縄の親族を探し当てアイデンティティーを確認していく姿を追い掛ける。

 受賞について三木さんは「最近、日本や世界各国で移民や難民の問題が起きている。70年以上前に起こった悲劇を現在でも起こりうる問題として評価されたと思う」と述べた。

 本作は8~21日に那覇市の桜坂劇場で受賞記念上映が行われ、8日午後0時半の上映では本郷監督、三木さん、末吉さん、ニューカレドニア友好協会顧問の玉城勝夫さんらによる受賞報告が行われる。9日午後3時には那覇市のジュンク堂書店特設会場でトークイベント、15日には午後2時から名護市役所屋我地支所ホールで上映イベントがそれぞれ催される。