カージナルスが強打者・ゴールドシュミットのトレードを交渉中

ここ数年にわたってカージナルスは打線の核となる強打者を必要としており、毎年のように補強に動いているものの、なかなか思うような成果を得られていない。しかし、今オフは球界を代表する強打者の獲得により、その課題を一気に解決できる可能性がある。カージナルスが獲得を狙うのはポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)だ。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、カージナルスはゴールドシュミット獲得に向けてダイヤモンドバックスとトレード交渉を行っているようだ。

現時点では両軍のトレード交渉がどこまで進展しているのかは明らかになっていないが、強打者を欲するカージナルスにとって、直近6シーズンで30本塁打以上を4回、100打点以上を3回、OPS.920以上を5回もマークしているゴールドシュミットはまさにうってつけの存在と言える。カージナルスの一塁には今季36本塁打のマット・カーペンターがいるものの、カーペンターは三塁を守ることもできるため、ポジションが重複してしまう心配もない。

ただし、ゴールドシュミットは右打者であり、右偏重の打線に左打者を加えたいというカージナルスの思惑にはフィットしない。また、ゴールドシュミットとダイヤモンドバックスの契約は残り1年であり、ゴールドシュミットを1年使うためだけに将来有望な若手選手を放出してしまうのは勿体ない気もする。さらに、ゴールドシュミット、マーセル・オズーナ、マイルズ・マイコラス、マイケル・ワカといった投打の主力選手が来オフに一気にフリーエージェントとなってしまうと、全員を引き留めることは難しく、戦力ダウンは避けられないだろう。

これらの点を踏まえ、MLB公式サイトでカージナルスの番記者を務めるジェニファー・ランゴッシュは、カージナルスがゴールドシュミット獲得に動くのは獲得後に長期契約を結ぶことができる場合に限られるだろうと指摘する。この手法はマーク・マグワイア、スコット・ローレン、マット・ホリデイなど過去の強打者にも用いられてきた。カージナルスがついに念願の強打者を手に入れるのか。今後の動きに注目だ。

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