新展望デッキ、阿蘇草千里一望 山上観光回復に弾み

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阿蘇山上に完成した草千里展望所の展望デッキ。右奥は噴煙を上げる阿蘇中岳=5日、阿蘇市
崩落した草千里展望所一帯。奥は杵島岳=2016年5月、阿蘇市

 熊本地震で崩落した阿蘇山上の草千里展望所に新たな展望デッキが完成し、5日一般開放された。現地で記念式典があり、山上観光回復への弾みとなる新たな絶景スポットの誕生を喜んだ。

 旧展望所の県道を挟んで向かい側に、県が整備した。阿蘇火山博物館西側に位置し、広さは約280平方メートル。県道沿いの駐車場から車いすでも移動できるよう、木製通路(計約70メートル)と遊歩道(約150メートル)でつないだ。床材などは小国スギを利用している。

 事業費は約7500万円。国立公園満喫プロジェクト推進事業を活用し、2分の1の補助を受けた。

 標高1150メートル以上あるデッキからは東に阿蘇中岳、北に米塚や阿蘇谷が見下ろせるほか、視界が良い日は有明海まで見渡すことができるという。

 式典で田村真一県阿蘇地域振興局長が「新たな展望施設が、阿蘇観光浮揚の一助になれば」とあいさつ。旧展望所の木柵を使ったテープカットの後、デッキから絶景を楽しんだ。(中尾有希)