JR佐世保駅に不審電話 「爆弾を仕掛けた」

 5日午前11時55分ごろ、長崎県佐世保市三浦町のJR佐世保駅に男から「線路に爆弾を仕掛けた」と電話があった。JR九州は佐世保駅と早岐駅間の運転を停止。不審物は見つからなかったため約2時間後に再開した。佐世保署が威力業務妨害容疑で捜査している。
 署によると、JR職員が佐世保駅前交番に届け出た。署員ら70~80人態勢でJR佐世保線の佐世保-早岐間の線路や、この区間にある駅の構内を調べたが、不審物は見つからなかった。
 JR九州長崎支社によると、上下線4本が運休、下り1本が35分遅れ、約200人に影響が出た。
 JR佐世保駅の改札口の前には規制線が張られ、利用できずに困惑する人であふれた。福岡県小郡市の男性会社員(51)は「午後5時から福岡で仕事があるので困っている。ほかに帰る手段を考える」とため息。佐賀県有田町の男性(90)は「お歳暮を買って帰ろうとしたら、動いていなかった。バスもないので再開を待つしかない」とぼうぜんとしていた。

改札口に規制線が張られ、ホームに入れず待たされる利用客ら=5日午後1時38分、JR佐世保駅

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