金山町のがん探知犬事業、2年で終了 3カ年計画も提携先医師が退職

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 金山町が2017年度から3カ年計画で実施している、「がん探知犬」を用いたがん検診事業が、本年度で終了することが分かった。町と提携を結ぶ千葉県内の病院の担当医師が年度末で退職することになり、研究継続が困難となったことが理由。

 検査は訓練を受けた探知犬が、人のがんが発する臭いを検体(尿)からかぎ分けて識別する手法で、町の特定健診などを受ける40歳以上の住民のうち、同意した人を対象としている。町は毎年約1千万円の予算を組み、日本医科大千葉北総病院(千葉県印西市)と単年度契約を結んでいた。

 全国的にも珍しい手法で注目を集めていたが、中心となっていた同病院の医師が来年3月末で退職すると、研究を引き継ぐ人材がいなくなるため、町は事業終了を決めた。昨年度は921検体中1検体のがんを確定。本年度は361検体を集め、現在、検査中。これまでに2検体のがんを確定している。

 鈴木洋町長は山形新聞の取材に対し「3年間は続けたかったが相手側の事情もあり、残念だがやむを得ない。これまでに3人のがんが見つかっており、成果の一つと考えている」と話した。町は年度明けにも町民向け報告会を開く予定。