東京製鉄、H形鋼で「環境製品宣言」取得 「LEED認証」普及に対応

 東京製鉄(社長・西本利一氏)はこのほど、主力製品であるH形鋼について米国の国際的認証機関であるUL社から10月23日付で「環境製品宣言(EPD)」を取得したと発表した。建築物の環境性能評価の一つである米国発のLEED認証が日本国内で急速に普及しはじめたことに対応する目的で取得した。その背景として、LEED認証でEPD取得製品を使用することが新たな評価項目に加わったことを理由に挙げている。

 EPDは、製品やサービスの環境ラベル(表示)に関する国際規格ISO14025に基づいて、製品のライフサイクルにおける環境負荷を数値化して第三者機関から認証を受ける制度。

 鉄鋼製品のライフサイクルアセスメント手法は複数あるとされる中、同社は原料採取から製造・出荷までの範囲(Cradle tо Gate)での認証取得を選択したとしている。

 なお、同社は宇都宮工場(栃木県宇都宮市)と岡山工場(岡山県倉敷市)、九州工場(福岡県北九州市)の3カ所でH形鋼を生産している。

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