協和スチール、職場環境改善を推進 CAD室改修、相生営業所移転

 兼松トレーディングの子会社で厚板溶断、条鋼販売の協和スチール(本社・兵庫県加西市、社長・中野道雄氏)は、職場環境の改善に取り組んでいる。工場内トイレの改修に続きCAD室のリフォームに着手したほか、工場内照明もLEDへと切り替える。また、兵庫県相生市内にある相生営業所も老朽化したビルより移転する予定。いわき事業部では場内舗装整備を行い、より社員が働きやすい職場づくりを目指していく。

 同社は厚板溶断工場として本社工場、いわき鉄鋼センター(福島県いわき市勿来町)、鳥取支店(鳥取市)があり、月産量は3工場計で約2千トン。本社工場および鳥取支店では条鋼も在庫販売している。

 同社は昨年度までに事業拡充を狙いに一連の大型投資を進め、レーザ加工機・ガス・プラズマ溶断機などの更新、ドリルマシンやショットブラストなどの新設備を導入したほか、建屋を含めた付帯設備の改修なども進めた。

 今年度も各種設備更新などで約1億6千万円の計画としているが、こうした設備更新や増強などが一巡し、業績も安定して推移していることから職場環境の改善に着手した。

 同社は「工程の見える化」などによって製販の一体化を進めようとしており、これを実現するため、新たなシステムの導入をどう構築していくかが喫緊の課題となっている。中野社長は「製販一体化を進めることで、現有の人材・設備を最大限まで活用できるようにして、次につなげていきたい」と話す。

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