ロイヤルズが便利屋・オーウィングスを1年300万ドルで獲得

日本時間12月6日、ロイヤルズはダイヤモンドバックスからノンテンダーFAとなっていたユーティリティ・プレイヤーのクリス・オーウィングスと1年契約を結んだことを発表した。契約は1年300万ドルとなっており、成績に応じて最大50万ドルの出来高が設定されているという。内外野の複数ポジションを守ることのできるオーウィングスの加入は、ロイヤルズの野手起用にフレキシビリティをもたらしそうだ。

今季のオーウィングスは不振の影響もあり、106試合に出場しながらもメジャー定着後最少の309打席どまりだった。打率.206、4本塁打、11盗塁、OPS.574と自己ワースト級の成績に終わったものの、2016年に打率.277、5本塁打、21盗塁、OPS.731、2017年には打率.268、12本塁打、12盗塁、OPS.741をマークした実績がある。そして何より、内外野の複数ポジションを守ることができるのが最大の魅力であり、今季は右翼の43試合を筆頭に、中堅で16試合、三塁で15試合、二塁で9試合、左翼で3試合に出場。通算では本職である遊撃の233試合を筆頭に、二塁168試合、右翼68試合、中堅65試合、三塁15試合、左翼4試合の出場経験がある。

ロイヤルズは現時点では、二塁にウィット・メリーフィールド、遊撃にアダルベルト・モンデシー、左翼にアレックス・ゴードンが入るのは確実。中堅にはブレット・フィリップスとブライアン・グッドウィン、右翼にはホルヘ・ボニファシオとホルヘ・ソレアーがいるものの、絶対的なレギュラーと呼べるほどではない。また、ライアン・オハーン一塁手が指名打者中心の起用となるのであれば、ハンター・ドージャー三塁手は一塁に回る可能性が高く、その場合は三塁のポジションも空席となる。新加入のオーウィングスは持ち前のユーティリティ性を生かし、三塁、中堅、右翼の3ポジションを中心に起用されることになるのではないだろうか。

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