メッツの次なる補強ターゲットはマーリンズ・リアルミュートか

マリナーズとの大型トレードでロビンソン・カノーとエドウィン・ディアスを獲得したメッツは、マーリンズの正捕手であるJ.T.リアルミュートの獲得を目指していることが報じられているが、トレードを成立させるのに必要な若手有望株が不足しているというのが一般的な見方である。しかし、そんな状況でもメッツはリアルミュートの獲得を諦めていない。地元紙ニューヨーク・ポストの報道によると、メッツはブランドン・ニモを筆頭とする若手メジャーリーガーをトレードの駒としてリアルミュートの獲得を目指しているようだ。

メッツはマリナーズとのトレードで過去のドラフト1巡目指名選手を2名放出。カノーとディアスの獲得に成功したものの、マイナーの層は薄くなった。そんななか、メッツはリアルミュートの獲得に向けてマーリンズと話し合いを行っていることが報じられており、メッツはニモを交換要員に含めることを真剣に検討しているという。ニモは今季メジャー定着を果たした25歳の外野手であり、140試合に出場して打率.263ながら17本塁打、出塁率.404、OPS.886という好成績をマークした。メッツはヨエニス・セスペデス、フアン・ラガレス、マイケル・コンフォートとニモ以外にもレギュラー級の外野手が3人いるため、ニモ放出に支障はないと考えているようだ。

メッツのブロディ・バンワグネンGMは若手レギュラー選手と先発ローテーションの大半をキープしたい方針を明らかにしており、ニモ、コンフォート、アメッド・ロサリオといった若手選手たちが前者に該当する。しかし、チームが必要としている魅力的な選手を獲得できるチャンスがあるのであれば、例外もあり得ることを示唆しており、リアルミュートの獲得に向けてニモやコンフォートの放出が検討される可能性は否定できない。

メジャーを代表する好捕手と、メッツの近未来を担うであろう若きレギュラー選手たちを巻き込んだ大型トレードは実現するのか。カノー獲得で世間を驚かせたメッツが、再び話題の中心となる日がやってくるかもしれない。

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