パチンコ景品交換所に強盗、1千万円被害 川崎・多摩区

 6日午後0時50分ごろ、川崎市多摩区菅2丁目のパチンコ店の景品交換所で、男がパート従業員の女性(48)にスプレー状の液体を吹き掛け、現金約1千万円を奪って逃走した。女性は顔をやけどする軽傷を負った。神奈川県警多摩署が強盗致傷事件として男の行方を追っている。

 

 署によると、男は女性が交換所から出ようとしたところを見計らってスプレーを噴射し、交換所内に押し入った。「金庫はどこだ」と脅し、鍵の掛かっていなかった金庫から自ら現金を奪い取って逃げた。

 

 男は30代ぐらいで、小太りの体形に黒の上着とズボンを着用。白いカバンを持っていたという。

 

 現場は京王稲田堤駅から約100メートルの商店街の一角。現場近くの幼稚園に勤める女性(60)は「幼い子どもたちを預かっているので、こういう事件があると心配。解決するまで安心できない」と話した。

 

 現場近くの和菓子店のパート女性(48)は「以前も近くの銀行で強盗事件があった。早く犯人が捕まってほしい」と願った。

現場の景品交換所を調べる県警の捜査員=6日午後4時15分ごろ、川崎市多摩区

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