モラタはメンタルを強くすべき? サッリが重ねるのはミランで苦しんだ才能

チェルシーのモラタ photo/Getty Images

チェルシーでプレイするFWアルバロ・モラタは、これまでレアル・マドリードやユヴェントスでもプレイしてきたトップクラスのFWだ。チェルシーでも得点王争いに絡むような活躍が期待されているのだが、ここまで思うようなシーズンを過ごせていない。ゴール前でイージーミスをしてしまうこともあり、チェルシーには頼れるセンターフォワードがいないと指摘されている。

この状況に指揮官マウリツィオ・サッリは、かつてエンポリ時代に指導したMFリカルド・サポナーラと被るところがあると考えているようだ。サポナーラは2013年にエンポリでの活躍が評価されてミランに引き抜かれたが、そこで結果を出せずにエンポリへ復帰。そこからフィオレンティーナに向かい、現在はサンプドリアにレンタル移籍している選手だ。

英『FourFourTwo』によると、サッリはサポナーラがメンタル部分に問題があり、それが成長を妨げたと考えている。モラタもメンタルを強く保たなければビッグクラブで継続的に結果を出していくことは難しいのかもしれない。

「エンポリで私は素晴らしい選手を抱えていた。ミランに売却したサポナーラだ。サポナーラは私が見てきた中で最高の選手の1人だったが、少しばかりメンタルが脆かった。アルバロは直近6試合で4点ほど決めているため、そこまで大きな問題があるわけではない。私は彼と毎週話をするが、ピッチの上では1人だ。現時点で彼はポテンシャルをフルに発揮できていない。難しいね」

プレミア制覇を期待されるチェルシーのようなクラブでは、選手に大きなプレッシャーがかかる。レアルではあくまでカリム・ベンゼマのバックアッパー、ユーヴェでも駆け出しの若手という立場でプレッシャーが軽減されていたのかもしれないが、今はチェルシーのエース候補だ。サポーターの不満の声も聞こえてきているはずで、それがモラタのパフォーマンスに制限をかけているのかもしれない。

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