室蘭市役所本庁舎建て替え、25年度着工方針表明

室蘭市議会一般質問

©株式会社室蘭民報社

水道料金、20年度改定へ

 第4回室蘭市議会定例会は6日、本会議を再開した。常磐井茂樹(共産党)、砂田尚子(公明党)、我妻静夫(市政協同)、児玉智明(市民ネット・むろらん)、鈴木和彦(市政協同)の5議員が一般質問した。市は建設から60年以上が経過する室蘭市役所本庁舎(幸町)の建て替え計画について、2025年度に工事着工する方針を明らかにした。水道料金について従来予定より前倒し、20年度までに改定する見通しを示した。砂田議員に答えた。

 新庁舎建設候補地はJR室蘭駅周辺地区(中央地区)での整備を視野に入れる。まちのコンパクト化に向けた「立地適正化計画」の中で合同庁舎や国の出先機関、広域センタービル(胆振総合振興局)の広域行政拠点との連携メリットから判断した。現庁舎同等の敷地面積は7815平方メートル程度が必要と見積もる。

 本庁舎は1952年(昭和27年)建築。議事堂がある「新館」は62年に建てられいずれも老朽化が著しい。2011年(平成23年)の耐震診断結果では、部分的に倒壊する危険性が高い構造耐震指標(Is値)0・3未満の部分も見つかり、「大規模地震により倒壊の危険性が高い施設」(担当者)となった。

 砂田議員は大型公共施設の整備スケジュールがまとまったことを強調し「建て替えスケジュールと財政への影響」を聞いた。市は整備時期について、基本計画、基本設計、実施設計を順次進めた場合、「おおむね5年程度の期間が必要」と述べた。実質的に19年度から準備を進めるとした。

 建設財源は市の貯金にあたる基金の活用を視野に入れているとし、小泉賢一副市長は「現時点で約14億円程度、起債(借金)見込み額約36億円程度と推計している」と答えた。外構整備や現施設解体費を含め「相当の幅をもってみる必要がある」と述べた。

 また、砂田議員は人口減に伴った将来を見据えた水道事業のあり方を見定める重要性を指摘。市水道部は経営効率化、健全化を図っても「給水収益の減少により21年度で純損失を計上することになる」との見通しを語った。

 塩越順一水道部長は「20年度中の料金改定による収入の確保」が必要になると述べ、19年度中に学識者や市民らによる審議会を設置し、老朽化施設更新、耐震化経費、利用者料金体系の見直しを進めるとした。
(粟田純樹)

一般質問要旨

 ■消費増税対策効果ない
 ▽常磐井茂樹議員(共産党) 消費増税対策の効果は見えない。最大の景気対策は増税をきっぱり中止することだ。
 ▽和野泰始経済部長 商店街活性化や幼児教育無償化、年金生活者支援など効果的な施策が示されると考えている。社会保障と税の一体改革の実現に向けた全国市長会決議を尊重し、税率引き上げ前後の消費平準化支援も合わせて求めていきたい。

 ■旧東中の跡地活用策は
 ▽砂田尚子議員(公明党) イオン北海道からの旧東中学校の跡地活用策概要は。
 ▽奈良信一企画財政部長 市内事業者に土地を売却し全体を宅地分譲する計画。規模は戸建住宅80戸程度、津波避難ビルを兼ねた共同住宅(鉄筋コンクリート造4階建て)3棟、木造住宅数棟。しかし、分譲後の管理や建築工法を道と協議し想定以上の事業費がかさむことから再検討の時間が欲しい旨の申し出があった。現在、再活用策の掲示を求めている。

 ■肺がんの予防策を示せ
 ▽我妻静夫議員(市政協同) 肺がん予防の受動喫煙対策について、新年度予算措置を講ずる覚悟と具体的対策は。
 ▽成田栄一保健福祉部長 国の改正趣旨を踏まえ、受動喫煙防止の環境づくりを進める。新年度より市が所管する施設、全てを敷地内禁煙とすることとしたいと考えている。特定の喫煙場所などの設置はしないことから予算措置については必要ないと考えている。

 ■災害拠点病院の課題は
 ▽児玉智明議員(市民ネット・むろらん) 災害拠点病院としての課題と成果は。
 ▽新井一市立室蘭総合病院事務局長 医療機器装着患者の搬送を受け入れ、市外医療機関の人工透析患者に関しても透析時間を増設しながら対応するなど地域に広く貢献した。備品の補充を含め今後の対策も万全を期す。

 ■旧鶴ヶ崎中グラウンドの活用を
 ▽鈴木和彦議員(市政協同) 旧鶴ヶ崎中学校グラウンドの野球専用グラウンドとしての整備の考えと、学校体育館を球技ができるようにすべきだ。
 ▽高木康教育部長 適正化を進める上で、野球場の整備は難しいと考えている。今後、関係団体に説明する。学校体育館は計画的に利用できるよう整備する。できない競技もあり、可能な限り利用できるよう検討する。