熊本地震による益城町の塀倒壊死傷事故 御船署が捜査結果送付

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 熊本地震で倒壊したブロック塀の下敷きになって男女2人が死傷した熊本県益城町の事故で、御船署は6日、過失致死傷の疑いで告訴された社会医療法人理事長について、捜査結果を熊本地検に書類送付した。

 県警は、専門家の鑑定などを踏まえ「所有者が塀の倒壊を予見するのは困難だった」との判断に基づき、意見を付けたとみられる。理事長の刑事責任を問うのは難しい見通し。

 事故は、前震が起きた2016年4月14日夜、益城町で発生。理事長が所有するブロック塀が倒れ、熊本市東区の坂本龍也さん=当時(29)=が下敷きになって亡くなった。一緒にいた同町の本村春子さん(59)は左脚を粉砕骨折するなど重傷を負った。

 ブロック塀(高さ約2・15メートル)は、高さ約2メートルの擁壁の上に積み上げられていた。遺族らは「所有者はブロック塀が倒壊する危険性を認識しながら放置した」として昨年11月、理事長を同容疑で御船署に刑事告訴していた。

(2018年12月7日付 熊本日日新聞朝刊掲載)