JR南武線踏切事故 「危ないよ」声かけるも立ち入り

 川崎市多摩区のJR南武線稲田堤駅近くの踏切で6日夜、男性2人が電車にはねられた事故で、多摩署は同日未明、搬送先の病院で2人の死亡が確認されたと明らかにした。2人は酔ったようにふらつきながら下りた遮断機をくぐり、踏切内に立ち入る姿が目撃されており、署は詳しい経緯を調べている。

 署によると、死亡したのは、東京都多摩市の会社員(34)と、同調布市の会社員(37)。

 2人は同じ会社の同僚。同日はともに休みで、午後に待ち合わせて出掛けていた。1人がもう1人を支えるようにして踏切内に入っていく様子を目撃した男性が「危ないよ」と声を掛けたが、止まらなかったという。2人のうち1人が以前に現場近くに住んでおり、署は周辺で飲食していたとみている。

 事故は同日午後9時半ごろ、同区菅稲田堤1丁目のJR南武線稲田堤-矢野口間の「観光道踏切」(警報機、遮断機つき)で発生。2人は立川発川崎行き普通電車にはねられた。

JR南武線踏切事故 死亡男性、酒に酔って立ち入りか

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