慶良間で31キロのロウニンアジ

 「魚軍団」の照屋寛栄さんはここ数年、アーラミーバイを狙って慶良間などに通っているが、釣れたのは10~20キロのロウニンアジばかりで、なかなか本命のアーラミーバイを釣り上げることができない。

 11月17日も、アーラミーバイを狙って夜の10時に西崎漁港を出船。2時間ほどで慶良間の通称「奥武島5番」に2人で渡った。

 大物仕掛けをセットしてから、餌となる魚をフカセ釣りで狙うが全く釣れず、ウツボのアタリのみ。夜が明けてからも魚の活性が低く、大物竿(ざお)にもフカセ仕掛けにもアタリが無い。

 納竿(のうかん)前の昼0時半になって同行者がシジャーを釣った。照屋さんはそのシジャーをもらい、餌にして大物仕掛けを投げ入れた。

 30分後、いきなり100号竿がフカセ竿のように曲がり、きつめにドラグを締めたリールから30メートルほど道糸が引き出された。

 最初の走りが止まったので、リールをゴリ巻きに巻いて10分ほどで足下に巨大な魚が浮いた。

 2人がかりで磯に引き上げたのは138・5センチ、31・1キロのロウニンアジ。本命ではなかったが自己記録を更新できて喜んだ。

 「最近、メンバーと釣り場清掃を行ったご褒美でしょう」と語る照屋さんのアーラミーバイ狙いはこれからも続く。

 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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