正月時代劇「家康、江戸を建てる」前・後編キャストが「こっちの方が面白い」と舌戦

NHK総合で2019年1月2、3日放送の正月時代劇「家康、江戸を建てる」(午後9:00)の試写会が行われ、出演した佐々木蔵之介、柄本佑、市村正親らが出席した。

門井慶喜氏の同名小説を原作にした同ドラマは、荒涼とした土地から江戸の町を作り上げた徳川家康(市村)と、その家臣と職人たちの姿を描く物語。2日放送の「前編~水を制す~」は、家康に見込まれた菓子司の大久保藤五郎(佐々木)が江戸に上水を整備しようとし、3日放送の「後編~金貨の町~」は、京都の職人・橋本庄三郎(柄本)が江戸で日本初の流通貨幣を製造するまでの苦難を描く。

現在の井之頭池から上水を通した藤五郎を演じた佐々木は「昔から住みやすい場所だったと思っていたが、多くの人が命を賭して、志を受け継いで今の東京になったと気付かされた。当たり前になった水をありがたくいただいています。そして、お正月はお酒をいただきたい」と水に感謝しつつ、お酒好きは変わらない様子。また、小判造りに奮闘した庄三郎役の柄本は「撮影が終わって、コンビニとかでお金を支払う時に、この元になった物なんだよなと、何か新鮮な気分になりました」と心境に変化があったことを明かした。

会見では、藤五郎と共に上水整備に尽力した名主・内田六次郎役の生瀬勝久が「圧倒的に前編の方が面白い自負がある。後編はまだ見ていませんけど」と冗談交じりに訴えると、柄本も負けじと「水のことは何も知りませんけど、こっちの方が面白いんじゃないかな」と対抗する場面も。

前・後編共に出演した家康役の市村は「“水”と“金”も見させてもらいましたが、どちらも面白いです。視聴者の方には両方見てもらいたい」とうまく収め、「NHKでの家康役は僕じゃあないだろうと思ったが、原作の非常にドリーマーな姿を見て、これは僕がやるしかないなと思った」と“ハマり役”だったこともしっかりアピールしていた。

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