マイナンバーカード78枚紛失、横浜市職員3人処分

 横浜市鶴見区で2月、戸籍課で保管していた交付前のマイナンバーカード78枚とカード交付用のノートパソコン(PC)1台が紛失した問題で、市は7日、男性副区長(59)を戒告、当時課長だった女性職員(58)と担当係長だった男性職員(57)をそれぞれ減給の懲戒処分にした、と発表した。

 減給は女性職員が10分の1、6カ月、男性職員が10分の1、3カ月。

 処分理由を、市は「管理職のマネジメントが十分でなかった」などと説明。個人情報の管理やセキュリティーを徹底し、再発防止に努めるとしている。

 市によると、2月21日午後5時ごろ、担当だった10代の男性職員がPCのキーボード上に未検品のカードを置いたまま離席。約30分後にないことに気付いたが、他の職員が片付けたと勘違いし、同じく担当の20代の女性職員も確認を怠った。

 内規で定められた盗難防止用ワイヤをPCに設置しておらず、窓口そばの作業スペースに置かれ、カードもむき出しの状態だった。

 22日になって紛失したと気付き、翌23日に神奈川県警鶴見署に被害届を提出。交付前のカードには顔写真のほか、氏名や住所、生年月日などが記載されていた。

横浜市鶴見区で起きたマイナンバーカードなどの紛失問題で、懲戒処分を発表し、謝罪する市職員=同市役所

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