阪神へFA移籍の西が独占インタで胸中明かす 「人生の中で一番、悩んだ」

FAでの阪神入団が決まった西勇輝【写真:荒川祐史】

7日に正式に阪神へ移籍することが決まった西

 オリックスからFA宣言した西勇輝投手は7日、正式に阪神へ移籍することを決断した。高卒で入団し10年間在籍したオリックスでは通算74勝を挙げ先発ローテを守りぬいた。新天地で勝負すること決断した西が独占インタビューに応えくれた。

――FA宣言してから約1か月間、悩みに悩んだ決断となった

「人生の中で一番、悩んだと思います。ここまで育ててくれたオリックスには感謝の言葉しかありませんでした。ただ、自分はどれだけの選手なのか、他球団からの評価を野球人として純粋に知りたかった。プロ野球人生の中でも、1度しかないかもしれないので。本当に最後まで悩んだ結果でした」

――オリックスへの感謝とは?

「高校を卒業してから自分が1軍の舞台で投げられるようになったのはオリックスに入団できたからです。2010年には病気(顔面神経麻痺を発症)もあって、将来のことに不安を感じたこともありました。それでも、多くの支えがあって乗り越えることができました。これまで指導していただいた監督、コーチ、チームメート、そしてこんな僕のことを応援をしてくれたファンの方々に感謝の言葉しか見つかりません」

――10年間をオリックスで過ごして心残りは?

「やはり、優勝することができなかったことです。本当に素晴らしい先輩、後輩たちに支えられてきたので。全員で優勝する喜びを味わいたかったし、その力になりたかった。2014年にあと少しのところで悔しい思いもした。結果を残せなかったことは本当につらかった」

――阪神はセ・リーグの人気球団、大きなプレッシャーもあるが

「自分としてはこれまでやってきたことを続けるだけです。勿論、期待に応えないといけないプレッシャーはありますし、結果も残さないといけない。自分の投げる試合ではチームの勝利のために最少失点、そして1イニングでもマウンドに上がっていられるようにこれからも練習を続けていきたい」

――これまで応援してくれたファンへメッセージ

「10年間、オリックスの西勇輝を応援して下さったファンの皆様。本当にありがとうございます。チームは変わりますが、これまでと同様にマウンドでは必至にチームの勝利のために投げていきたいと思います。阪神の西勇輝をこれからも宜しくお願いします」(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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