プロに聞く!ニューヨークの不動産 知りたい!NYの不動産②

NYの不動産知識ゼロからのQ & A

NYおよび近郊の不動産はどんな特徴があるのだろうか?専門家に初心者にも分かりやすく、基本的な質問に答えてもらった。

日米の違いから発生する事態が多くあります。一番買ってはいけないのが土壌汚染された土地で、必ず事前の調査をするべきです。これを買ってしまうと銀行からの融資も受けられなくなりますし、売却もできなくなってしまいます。また、こちらは購入前に、家屋調査士が家屋内を調査し、タイトルインシュランス会社が必ず間に入り、権利の契約をとりかわすのが日本にはない仕組みです。現金で口約束で契約しちゃう日本人がいるんですよね。(志村さん)


特に郊外では日本のように、駅までの距離が近いと不動産価値が高いということは決してありません。(秋野さん)


決断に時間をかけすぎて、いい物件を逃さないようにしましょう。(池上さん)


安い物件には常に注意が必要です。ランドリースという土地の賃貸契約の有無、事故物件(ニューヨークでは告知する義務はありません)、差押え物件など、認識の上であれば問題ありませんが、後になって知るのは避けたいですね。(山崎さん)


日本とニューヨーク市での一番の違いは、不動産購入が日本のように不動産担当者による一貫した仕事ではなく、多数の専門家が関わることです。特にローンを組む人は家探しの前に、まず銀行と相談し、プレアプルーバルを入手する必要があります。(フィッセルさん)


ロングアイランドシティ(LIC)は、マンハッタンから)1駅で、近辺にも駅が多くあります。(志村さん)


ロングアイランドシティは、アマゾン社が拠点を置くことがニュースになりました。(池上さん)


ロングアイランドシティは、アマゾン第2本社の建設が発表され、今後大きな開発が期待されます。(山崎さん)


フォレストヒルズはまだまだ購入しやすい価格で、リノベを施した物件が多くあります。(フィッセルさん)


ニューヨーク市郊外は、市内や西海岸の大都市やその近郊より全体的にリーズナブルです。(秋野さん)

ビジネスで、日本、アジアを席巻してニューヨークに来た方がいました。資金は事業に半分、物件購入に半分使うようにアドバイスしました。結果ビジネスがうまくいかず撤退されましたが、物件を売却して損失をカバーした上で帰られた。不動産が保険として実に重要だったという事例です。(志村さん)


ミッドタウンウェストから移転され、物件を購入された日本人のお客さまがいました。公園が多く、購入しやすい物件が多かったインウッドを当時、紹介しました。物件がのちに高騰したと喜ばれました。(池上さん)


投資のお客さまで、好みのエリアと間取りが明確でした。希望通りの物件を探すのは難しいとも思いましたが、探しがいもあり、見つけた時の喜びも大きいものでした。お客さまにはできるだけ妥協せずに、物件を決めてほしいと思っています。(山崎さん)


今では思い出話ですが、私自身が自分のアパートを購入する際、契約時にはほぼ更地だった物件を購入し、完成が予定より約1年遅れ、借りていたアパートの契約を更新するしかなく、中途解約でペナルティーを払う羽目になりました。また、クロージング日がモーゲージブローカーの旅行とかぶり、突然延期され、数週間ダンボールに囲まれて過ごしました。(フィッセルさん)


自分が購入予定だった物件をお客さまにお見せしたら気に入られて購入されました。売主側は私が買うものと思っていたので「あなたが買うんじゃなかったの?」と笑われ、その後、気に入った物件に出合うまで数年かかりました。(秋野さん)

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