フィリーズとエンゼルスがリリーフ投手同士の交換トレード

フィリーズとエンゼルスの間でリリーフ投手同士の1対1のトレードが成立した。エンゼルスは今季76試合に登板した29歳の左腕、ホゼ・アルバレスをフィリーズへ放出し、フィリーズから今季59試合に登板した31歳の右腕、ルイス・ガルシアを獲得。なお、両投手とも今オフから年俸調停の対象となり、フリーエージェントとなるのは最短でも2021年オフである。

フィリーズへ移籍するアルバレスは、今季76試合に登板して63イニングを投げ、6勝4敗、1セーブ、14ホールド、防御率2.71、59奪三振、WHIP1.16とまずまずの成績を残した。防御率2.71はア・リーグのリリーフ左腕で4位にランクインする好成績であり、シーズンを通して許した本塁打は3本だけ。左打者を打率.206に封じるなど、リリーフ左腕としての役割をしっかり果たしたシーズンだった。

2013年にタイガースでメジャーデビューを果たし、翌2014年の3月にアンドリュー・ロマインとのトレードでエンゼルスに加入。2015年にメジャー定着を果たしてこの年から3年連続で64試合に登板し、今季の76登板は自己最多だった。6年間のメジャー生活では、通算284試合(うち6先発)に登板して12勝18敗、2セーブ、48ホールド、防御率3.69をマークしている。

一方、エンゼルスが獲得したガルシアは、今季59試合に登板して46イニングを投げ、3勝1敗、1セーブ、13ホールド、51奪三振ながら防御率6.07、WHIP1.46と不本意な成績に終わった。昨季は66試合で防御率2.65と好投したものの、今季は2年ぶりの防御率6点台。2013年のメジャーデビュー以降、1年おきに防御率2~3点台のシーズンと防御率6点台のシーズンを繰り返しており、この傾向が続くのであれば、来季は好調なシーズンとなる。

ガルシアは2013年4月にマイナー契約でフィリーズに加入し、メジャー6シーズンはフィリーズ一筋。通算251試合すべてにリリーフで登板し、12勝14敗、5セーブ、45ホールド、防御率4.12をマークしている。

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