ふるさと納税 偽サイト 長崎県内でも4市町で確認 自治体「公式HPからリンクを」

 「ふるさと納税」の偽サイトが全国の一部自治体で見つかっている問題で、県内では島原、西彼長与、西彼時津、東彼波佐見の4市町について、偽サイトに返礼品の画像などが無断で掲載されていることが7日、分かった。各市町の担当者は「公式ホームページ(HP)から直接ふるさと納税サイトにリンクしてほしい」と呼び掛けている。
 偽サイトの支払い方法は銀行振り込みが多い。県税務課は「割引価格が表示されているサイトや、クレジットカード支払いができないサイトは偽サイトである可能性が高い」としている。
 波佐見町が確認した偽サイトには、返礼品約170点の画像が無断で掲載されていた。商品の紹介には「ふるさと納税専用ページ」と明記され、寄付金の希望用途を選択する項目もあった。時津町は複数の偽サイトに計3点の返礼品画像が掲載されているのを把握。島原市、長与町は1点だった。7日までに4市町とも警察に報告。詐欺被害は確認されていない。
 島原市の担当者は「偽サイトで購入手続きをしても、市が返礼品を送ることはない」と説明する。4市町は公式HPで偽サイトについて注意喚起している。
 このほか、松浦市は昨年7月に偽サイトを発見。警察に報告し、その後該当サイトは閲覧できなくなったという。

波佐見町の返礼品の画像が無断で掲載された偽サイト

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