対抗馬擁立が焦点

室蘭市長選で青山氏、出馬見通しで

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 任期満了に伴う来春の室蘭市長選で、現職の青山剛氏(40)が3選を目指し出馬する見通しとなったことで、対抗馬擁立の動向が最大の焦点となっている。現市政への一定の評価が集まる一方、青山氏以外の出馬の動きは不透明。過去には選挙直前に立候補した例もあり、なお予断を許さない情勢だ。

 室蘭商工会議所幹部は、青山氏の3選出馬について「商議所が提案した企業に優しいまちづくりなど、地域課題にしっかりと取り組んでいる。フェリー就航や月島機械誘致などの実績も残した」と評価した。

 同商議所の政治団体・日本商工連盟室蘭地区連盟、同商議所が事務局を担う室蘭経済懇談会は今後、市長選に対する考え方をまとめ、対応を決めるという。

 町内会幹部は青山氏の市政運営について「当然の決断。町内会関係者は青山市長を好意的に見ている人も多いと感じている。市長が描く政策をやり遂げるためにも、もう1期続けるべきだ」と市政の継続を求めた。

 「青山市長の政策に物足りなさを感じている組合も一部にある」と話すのは連合室蘭の幹部。「4年間の実績や今後掲げる公約の内容を検証する」と冷静な受け止めだ。

 市議会にも、青山氏の「リーダーシップ」や職員への指導力、決断力への反発がある。ベテラン市議は「3期目立起に当たっては危機意識を持ち、組織を大切にする必要がある」と指摘する。ある団体幹部は「選挙は必要。緊張感を持つべき」との声もある。

 対抗馬擁立の可能性について共産党室蘭地区委員会の毛利敏委員長は、「まだ検討していない」とするが、これまでの市政運営の評価については「これから検証に着手する」と話した。

 こうした見方がある一方で企業関係者からは、失政がない中で「対抗馬が出にくい環境にあるのでは」との推測もある。青山氏は今月下旬に正式に出馬表明する見通し。

 対立候補が出なければ2003年4月の市長選以来の無投票となる。
(統一地方選取材班)