12月に増える交通事故 過去5年間の月別累計分析【大分県】

日没前後の「薄暮時間帯」要注意

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 12月は1年で交通事故が最も多い―。県警が2013年から5年間に県内で起きた事故を分析したところ、こんな傾向が出た。月別累計は2868件で、ほかの月を670~1400件ほど上回った。日没と通行量の多い帰宅時間帯が重なる上、年の瀬の慌ただしさでドライバーの安全確認がおろそかになることが主な要因。県警は「細心の注意を払ってハンドルを握ってほしい」と呼び掛ける。

 県警によると、12月に事故で死傷したのは5年間で3691人。うち死者は31人でいずれも月別で最多だった。年代別では65歳以上の高齢者が731人。20代が647人、30代が624人、40代が587人と続く。

 12月の事故を発生時間でみると、「薄暮時間帯」といわれる日没前後の2時間に全体の約2割に当たる565件の事故が起き、11人が亡くなった。日の出までの「夜間時間帯」にも9人が死亡しており、交通企画課は「視認性が悪くなる夕暮れ以降は重大事故の危険性が高まる」と強調する。

 形態別では▽追突 1181件▽出合い頭 529件▽人対車 369件▽右左折時 293件▽単独 150件▽正面衝突 86件―など。

 同課の安倍雅宏次席は「慎重さを欠いた運転による事故が多い。仕事や行事の忙しさによる焦りが原因になっているのではないか」と分析。冬休みや帰省に伴う交通量の増加や、気温低下や積雪により路面の凍結が始まることも件数増につながっているという。

 県警は12日から始まる「おおいた冬の事故ゼロ運動」を通じ、啓発活動や飲酒運転の取り締まりを強化する。「ドライバーは忙しくてもゆとりある運転を。歩行者は夕方以降に外出する際、明るい服装や反射材の着用を心掛けてほしい」と求めている。