生でもおでん種でも 福岡・福津のカリフラワー

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朝の7時、福岡県福津市勝浦にある広島廣喜さん(64)、緑さん(62)夫妻のカリフラワー畑を訪ねた。ちょうど収穫の真っ最中で、青々とした分厚い葉をかき分けると、まあるい花蕾(からい)が顔を出した=写真上。

「わー、真っ白!」。それもそのはず。日焼けしないよう、収穫の時まで手作業で周りの葉っぱを内側に折り、花蕾にかぶせていくのだという。まさに手塩にかけた箱入り娘だ。

福津は、冬でも霜が降りにくい温暖な土地柄を生かした野菜の産地。カリフラワーの栽培は50年の歴史がある。福津ブランドは、市場の評価が高く、真空冷蔵で県外に出荷されるものがほとんどだそう。

「ちょっと生で食べてみらんね」と緑さん。

「えっ、生?」と思いつつ、口にすると、ポリポリした食感と香ばしい甘さがたまらない。「家では5ミリにスライスして食べてみて。オリーブオイルを掛けてもいいし、めんたいこやからすみとも合うよー」

輪切りにして塩こしょうを振り、チーズをのせたステーキのほか、おでんやすき焼きに入れてもおいしいと聞き、この日の私の夕食は、カリフラワーのフルコースになった=同下。

中でも、おでんは最高。煮崩れないように、最後に入れるのがこつ。だしでその風味が引き出されていて、なんで今まで入れなかったのかと、後悔するほどのおいしさだった。

▼福津市のカリフラワー品種を変えながら6月ごろまで出荷。福津市の直売所「あんずの里市」なら生食もできる新鮮な品が手に入る。時価。あんずの里市=0940(52)5995(午前8時半~午後5時、第2木曜定休)。

=2018/12/08付 西日本新聞夕刊=