【MLB】来季投げられなくても、2年契約17億円 大谷元同僚右腕がパドレスへ移籍

エンゼルスからFAとなっていたギャレット・リチャーズ【写真:Getty Images】

トミー・ジョン手術を受けリハビリ中のギャレット・リチャーズ

 パドレスは7日(日本時間8日)、エンゼルスからFAとなっていたギャレット・リチャーズ投手と2年契約を結んだことを発表した。複数の米メディアによると、2年総額1500万ドル(約17億円)超の契約となったが、驚きなのが、この右腕が来季、登板できるか不透明な状況での2年契約となったからである。

 パドレスの公式サイトはこの発表を受けて「パドレスは2020年以降にも戦力になる投手を求めてオフに入った。彼らは正にその理由で彼を獲得した」とレポート。というのも、リチャーズは7月に右肘の靭帯再建手術、いわゆるトミー・ジョン手術を受けて、現在、復帰に向けてリハビリ中なのだ。

 リチャーズのエンゼルス時代のチームメートである大谷翔平投手もこのオフに受けたトミー・ジョン手術。一般には投手の場合は復帰に1年から1年半を要するとされており、パドレス公式サイトでも「30歳のリチャーズが2019年シーズン中に復帰できるか不透明である」と指摘されている。

 復帰時期が不透明なリチャーズの獲得にパドレスが乗り出したのは、来季ではなく、その先の再来季、2020年シーズンを見据えた補強のよう。公式サイトでも「契約は明らかに2020年を考えて結ばれている。パドレスは若い投手のプロスペクトが多くいるが、将来的なローテーションはまだ予想がつかず、パドレスは2020年にナ・リーグ西地区で有力なチームになれると信じている」としている。

 リチャーズはエンゼルス時代の2014年に13勝、2015年に15勝と2年連続2桁勝利をあげた右腕。「パドレスの考えははっきりとしている。彼らはリチャーズが復帰し、2020年にトップレベルの先発投手になることに賭けている。パドレスは彼がプレーオフのローテーションの重要なピースとなることを望んでいる」と復活に賭け、2年契約を結んだとしている。(Full-Count編集部)

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