伝統の自然な甘味、黒砂糖作りピーク 天草市・佐伊津町

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圧搾機でサトウキビの汁を搾る佐伊津黒砂糖組合の農家ら=天草市
大釜でサトウキビの搾り汁を煮詰める佐伊津黒砂糖組合の農家ら

 熊本県天草市佐伊津町の農家が育てたサトウキビを使った黒砂糖作りがピークを迎えた。作業は今月いっぱい続き、約2トンの生産を見込む。

 佐伊津地域では江戸時代から黒砂糖作りが盛んで、かつては多くの農家がサトウキビを栽培していたという。しかし近年は、個人が小規模に作る程度まで縮小。このため地元農家らが、2014年に「佐伊津黒砂糖組合」を結成し、年末の“伝統行事”を復活させた。

 5日は組合員5人が作業。圧搾機で搾ったサトウキビの汁約400リットルを大きな釜で煮詰め、約60キロの黒砂糖を作った。完成品は、地元の菓子卸業者を通じて市内外に販売する。

 同組合の佐藤常三郎代表(78)は「防腐剤などの添加物は一切使っていない。安心、安全な自然の甘さを味わってほしい」と話す。向田商店TEL0969(22)4623。 (飯村直亮)