フラメンコとAI融合 世界的ダンサーのガルバンさん、山口で新作

©株式会社中国新聞社

 スペインを拠点に活動する世界的なフラメンコダンサーのイスラエル・ガルバンさん(45)が、人工知能(AI)と融合した新作を山口市の山口情報芸術センター(YCAM)と共同制作している。来年2月の公演に向け11月にも1週間ほど滞在。「テクノロジーが橋渡しする新たな表現を目指す」と語る。

 ガルバンさんは両親とも踊り手で、フラメンコの本場セビリアで育った。振付師でもあり、欧州を中心に主にソロでの活動を続ける。現代音楽やバレーなどを取り入れ、母国や英国、フランスで受賞を重ねてきた。

 YCAMは、映像や音声の加工、体の動きをコンピューターに取り込む「モーションキャプチャー」などの最新技術と芸術の融合を探っており、共同制作を打診。1月に続き2度目の来訪となった。スタジオでガルバンさんは、音や振動、動作を記録するマイクやデジタル機器に囲まれ、小刻みな高速ステップ「サパテアード」や、美しくしなやかな踊りを繰り返した。

 集めたデータを基にITを使い「もう一人のイスラエル・ガルバン」を創り出す。2月の舞台で共演予定だ。

 ガルバンさんは「AIのおかげでよりクリエーティブな表現ができる。命のあるオブジェクト(対象)と踊っている感覚だ」と、新たな扉が開く可能性を強調する。

 「Israel&イスラエル」は来年2月2日午後7時、同3日午後3時。前売り一般3千円、25歳以下1500円など。電話083(920)6111。

「新しいアイデアや提案にいつもオープンな姿勢でいたい」と話すガルバンさん