小中校の47%に口腔崩壊の子 札幌歯科医師会が3市1町調査  虫歯10本以上/未治療の歯 経済的困窮が影響

©株式会社北海道新聞社

 札幌歯科医師会が札幌など3市1町の小中学校を対象に調べたところ、虫歯が10本以上あったり、歯根しか残っていない未治療の歯が何本もあったりするなど、食べ物の咀嚼(そしゃく)が難しい「口腔(こうくう)崩壊」の子供がいたと答えた学校が47・6%に上った。経済的な困窮や、時間に余裕がなく治療できないことなどが主な理由とみられる。虐待の一つ「ネグレクト(育児放棄)」が懸念されるケースもあり、同歯科医師会は警鐘を鳴らしている。

 札幌歯科医師会が管轄区域の札幌、江別、石狩の3市と当別町の学校を対象に、初めて調査した。定期検診を毎年行う歯科医389人に8月に質問用紙を送り、9月までに271人(69・6%)から回答を得た。

 「口腔崩壊の児童生徒がいた」と回答したのは47・6%で、「いない」が47・6%だった。歯科医師会によると2012年以降、7府県で保険医協会が同様の調査をしており、口腔崩壊の割合が最も高かったのが宮城県の56・7%。最低が兵庫県の29・9%だった。 一方、文部科学省の17年度学校保健統計では、12歳(中学1年)の永久歯の平均虫歯数は年々減り、0・82本と過去最少となった。