“自分からは絶対に誘わない男”を、女が落とせたのはナゼ?男心を掴む、超シンプルな1つの法則

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恋とは、どうしてこうも難しいのだろうか。

せっかく素敵な出会いをしても、相手に「また会いたい」と思わせない限り、デートにも交際にも発展しない。

仮に、順調に駒を進められても、ある日突然別れを突き付けられることもある。

しかし一見複雑に絡み合った恋愛でも、そこには法則があり、理由がある。

どうしたら、恋のチャンスを次のステップへ持っていけるのか、一緒に学んでいこう。

今回は、ダメだと思っていたのに大逆転した女の謎という宿題を出していた。

あなたはこの宿題が解けただろうか?

友達から“近くで飲んでいるから健吾も来れば?”と連絡があり、合流した先にいたのが杏奈だった。

クリッとした目に、女性らしいスタイル。“可愛い子がいるな”というのが第一印象だ。

「杏奈はこう見えて、仕事も頑張っているし、意外にいいやつでさ!」

友達からそう紹介され、杏奈は“初めまして”と頭を下げる。少し酔っているのか頬が赤いが、それはそれで可愛かった。

「初めまして。せっかく二人で飲んでいたところ、すみません。ご一緒してもいいですか?」
「もちろんです!こんな素敵な人、大歓迎です!」

可愛くて、ノリもいい。

“いい子だな”と思ってはいたものの、それ以上でもそれ以下でもない。この時の僕はそこから先に進めようとも思っていなかったし、自分から積極的に誘ったりすることもなかった。

だが、気がつけば杏奈のことが好きになっていたのだ。

最初は様子見だったのに、健吾の心が変わった理由とは?

解説1:誘ってこない男には、自分からアプローチすべし

そんな出会いから2週間くらい経った時のことだった。急に、杏奈から一通のLINEが入ったのだ。

—杏奈:健吾さん、良ければ今度お食事でもどうですか(^^)?

僕はこのメッセージを見て、少し驚いた。食事の時に、向こうが僕のことを気にかけている様子もなかったし、何も進まずに終わっていたから。

あれ?もしかして、彼女は僕のこと気に入ったのだろうか。そんな無駄な期待を胸に、返信を打つ。

—健吾:杏奈ちゃん、この前はどうも。もちろん!いつがいい?

こうして僕たちはデートをすることになった。初デートは、話題になっている『T3』を予約した。

「わぁ〜スゴイ!!美味しいし、見た目もいいし、こんなお店初めて来ました!」

お店に着いてから、ずっと感動してくれている杏奈。遊び慣れていそうなのに意外にピュアで、しかもここまで喜んでくれると男として連れてきた甲斐があったというものだ。

「そんなにも喜んでくれて嬉しいよ(笑)杏奈ちゃんの方が良い店たくさん知ってそうだったのに、よかった」

こちらも、思わず笑顔になっていた。

「健吾さんの好きな食べ物ってなんですか?」
「何でも好きだけど、男同士で食べる時には焼き鳥とか多いかも。杏奈ちゃんは?」
「最近は和食が好きかなぁ。お気に入りのお店とかありますか?」

何気ない会話だが、杏奈は決してガツガツしておらず、そうかと言って静か過ぎる訳でもない。何だか、そのバランスが心地よかった。

「あ〜今日は本当に楽しかった♡またデートしましょうね!」

そしてデートが終わった後、とびっきりの笑顔でそう言ってくれた。本当に満足してくれたようで、ホッと胸を撫でおろす。

女性は分からないけれど、男は常に、楽しんでくれているか、店選びは正解だったかどうか…などと実は相手の反応をかなり気にしている。

特に初デートは相手の気持ちがまだ掴みにくいため、素直に喜んでくれたり、楽しいと言ってくれると安心するのだ。

だが、ここまでだったらいつもの僕のパターンで終わっていただろう。

何度かデートをし、食事して、終了。

可愛くて性格が良くても、深い関係になることもなく何となく自然消滅。

社会人になって稼げるようになり、社会的地位が上がって女性が寄ってくるようになってから、毎回このパターンばかりだった。 どうせステータス目当てだろうと冷めた目で見てしまい、最後まではどうしても一歩踏み込めずに終わる。

だが杏奈のとある行動に、僕は落とされたのだ。

大人の女性には耳が痛い話。杏奈が健吾の気持ちを掴めた最大の理由とは?

解説2:素直に、ストレートに。“好きだ”という気持ちを相手に見せること

そして初デートから2週間くらい経ってから、再び杏奈の方から連絡が来た。

—杏奈:今週お忙しいですか?ご飯行きませんか(^^)?

誘ってもらうと単純に嬉しいし、なかなか踏み込めずにいるこちらの気持ちを汲んでくれたのだろうか。

もちろん断る理由もなく、僕たちは二回目のデートをすることになった。

「年末までにお会いできて良かった!しかも毎回センスの良いお店選んでくださってありがとうございます!」

今日もニコニコと笑顔を浮かべる杏奈を見て、心が温かくなっていく。

前回もそうだが、杏奈は一つ一つの料理にきちんと反応し、美味しいと喜び、そして何度も僕のことを褒めてくれる。

多分、彼女はとても素直なんだろう。変な計算がなく、まっすぐなのだ。そんな彼女といると、僕も自然体でいられる気がする。

そしてデート中には話も弾み、気がつけば時刻はもう23時半になっていた。

「もう遅いし、帰ろうか。家までタクシーで送っていくよ」

本当はもう一軒行きたいが、そう言い出すタイミングを探しているうちに大通りに着いてしまった。

やむをえず、タクシーで家の近くまで送っていこうとした、その時だった。

「もう帰っちゃいますか?もうちょっとだけ、一緒にいてもいいですか?」

—え?い、いいの?

僕は冷静なフリをしていたが、握られた杏奈の手を振りほどけずにいた。

この歳になると、本当に自分からは誘えなくなる。仮に誘ってフラれたらプライドもズタボロになるから。しかも会社を経営している立場上、妙に顔が割れているため下手なことは絶対にできない。

そんなOver30特有の、“負の臆病スパイラル”に陥っていた。

だが杏奈は妙なプライドや意地がなく、自然体だ。他の子達が気を使って踏み込んでこないエリアにも堂々と踏み込んでくる。傷つくのが怖いから、双方“誘い待ち”という妙な攻防戦も、彼女との間には一切ない。

こうして杏奈に押される形で2軒目へ行った帰り道。彼女が背後から抱きついてきたのだ。

「健吾さん、私じゃダメですか?」
「え?僕!?杏奈ちゃん、今夜は酔っ払ってるでしょ?自分を大切にしないとダメだよ!」

そう言いながらも僕の心は思いっきり揺さぶられ、掴まれた。

本来、好きになったらそのまま進めばいいはずなのに、いつから僕は体裁ばかりを気にするようになり、自制していたのだろうか。

彼女を作ってこなかったのは、実は自分が傷つくことを恐れていたからかもしれない。

結局この日は杏奈を家まで送り届けたが、向こうが積極的にぶつかってきてくれた以上、こちらもストレートに向き合おう。

—健吾:杏奈ちゃん、次はいつ空いてる?

翌朝、僕は杏奈にLINEを送る。それと同時に、過去に良い感じにはなったが進展しなかった女性の顔が何人か浮かんでは消えていく。

皆可愛くて良い子で、素晴らしい女性たちだった。だが男は臆病だから、向こうが自分のことが好きだという“確信”が得られるまで、行動できないことも多い。

そんな時に突然無邪気な子が現れると、ついそっちに行ってしまうこともある。

あまりにもガツガツされると引いてしまうが、杏奈くらいに積極的な方が、僕のような面倒くさいこじらせ男には効く。

プライドを捨ててストレートに気持ちを伝えてみると、意外に成功率は高いのかもしれない。

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