五輪にボクシング残して 競技盛んな県内で署名続々1万5000件

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 東京五輪の実施競技から除外される可能性があるボクシングについて、存続を求める声が群馬県内でも強まっている。日本ボクシング連盟の署名活動に、県内は11月末時点で約1万5000人集まった。過去には五輪選手を輩出するなど群馬県は競技が盛んで、群馬県ボクシング連盟理事長の中村司さんは「頑張っている選手を夢の舞台に上げてやりたい」と話す。12月末までに署名2万人を目標に存続を訴える。

◎有望選手の夢 危機 協力求める

 国際ボクシング協会(AIBA)はガバナンス(組織統治)の問題を抱え、国際オリンピック委員会(IOC)が実施の可否を検討している。日本連盟は11月、IOCに開催を求める45万人の署名を提出した。だが、同月30日に都内で行われたIOC理事会は、来年6月の総会まで開催準備の凍結を決めた。

 県内では黒岩守さん=高崎市=がロサンゼルス、ソウル両五輪に出場している。8月の全国高校総体バンタム級で優勝した吉田黎斗選手(伊勢崎工高)ら有望選手も育っており、実施競技から外れれば若手の夢が絶たれることになる。

 中村さん自身、東西冷戦の影響でモスクワ五輪出場がかなわなかった。「当時と事情は異なるが、選手に自分と同じような思いはしてほしくない」と訴える。

 中村さんが指導する高崎工業高ボクシング部の部員もクラスメートに呼び掛けるなどして、署名を集めている。部長の新井智景さん(2年)は「東京で開催することで多くの人に見てもらいたい。協力してほしい」と話す。

 署名は12月末まで。問い合わせは日本連盟(電話03-3481-2333)へ。