里帰り授業で 地元に愛着 佐伯市・蒲江翔南学園【大分県】

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社叢の樹木にネームプレートを取り付ける子どもたち=佐伯市猪串浦

 佐伯市蒲江の蒲江翔南学園(甲斐徳人校長、316人)は児童、生徒が居住地域で住民や保護者と交流する「里帰り授業」を校区内の10地区で実施した。同学園は蒲江の小中学校が全て統合し、昨年4月に開校。広い校区を持つことから、地元への愛着を育む目的で開いている。

 猪串浦地区では11月30日、地区内の灘内漁港にある市指定天然記念物「弁天島天満社社叢(しゃそう)」で授業。2~9年生の10人と住民約30人が参加した。弁天島は埋め立てで陸続きとなった小島で、頂上部に本殿などがある。島全体を覆う社叢は、人里近くに多種の植生が残された全国的にも珍しい森とされる。

 子どもたちは地域の人と一緒に社叢を巡り、イスノキやスダジイなど樹種ごとにネームプレートを取り付け、地域の豊かな自然を再認識した。この後、近くの猪串集会所で○×ゲームなども楽しんだ。

 参加した6年の塩月ひかりさん(12)は「島にたくさんの植物があることが勉強になった。人が優しい猪串が大好き」と感想。地区の敬老会「猪串明朗会」の岡野孝喜副会長(77)は「元気な子どもたちから力をもらった。また開催してほしい」と話した。